かき氷(アイスカッチャン)とバトゥパハッ珈琲のお店
一年中クソ暑いマラッカの炎天下一休みしたいときにオススメするのが「かき氷」。地元ではアイス・カッチャンとかニョニャ・チェンドルと呼ばれています。中華的な発音ではパッポー・アイスとも呼びます。
チェンドルとは緑色の寒天のようなゼリー、カッチャンとは豆(ゆで小豆とかピーナッツ)を意味します。グラマラッカと呼ばれるココナッツジュースから作る黒糖はマラッカ特産。サクサク・ひんやり感とさっぱりとした天然の糖分が暑さに疲れた体を癒してくれます。
さて、海外旅行に出て心配なのが「氷」につかう水。ガイドブックなどには衛生面で不安な点もあるので「生水や氷」は避けましょうと解説されています。筆者もこのアドバイスは正しい!と思います。お店によっては、フィルター処理していない水道水を凍らせて「かき氷」を作っています。また衛生面だけではなくマレーシアの水質は日本の水質と異なるので短期滞在の旅人さんは避ける方が正解だと思います。
しかしご安心ください。今回紹介しているタルト店で使用している「水と氷」は、一般にRO(アールオー)ウォーターと呼ばれているピュアウォーターに近いクリーンな水です。水質管理にキビシイ基準を誇るアメリカでも認められている国際基準をクリアした水を店内の冷凍庫で凍らせた氷を使用しているので問題なく召し上がっていただけます。筆者もこの店の水を毎日ペットボトルに入れてもらって飲んでいます。
かき氷には具だくさんのアイスカッチャンと、シンプルな味付けのニョニャ・チェンドルの2種類があります。どちらがオススメか?甘さの中にローズシロップでキリリとした酸味を求めるならアイスカッチャン(パッポー)、マラッカ特産のグラマラッカをココナッツ風味で楽しみたいのならニョニャ・チェンドルがよろしいんじゃないでしょうか。
お二人以上でこの店にたどり着いた方は、2つとも頼んで食べ比べてみるのもイイかも・・・
バトゥパハの本格コーヒーとポルトガルエッグタルト
このイチオシ名店シリーズの第一回で紹介したタルトのお店のオーナーが「Tony、バトゥパハの珈琲って飲んだことある?」とある日、お店で作ってくれました。どうせマレーシア風のコーヒーだろうなと期待せず対面。およょ~♪香りもコクも独特なホンモノ珈琲だったのです。(2011年現在 売り切れとのこと残念無念)
こりゃ美味い!この珈琲はマジにおいしい。焙煎されたコーヒー豆をじっくり観察すると、確かにマレーシア国内で流通している国産コーヒー豆とは明らかに違う色とツヤを持っています。粒も大きめでブルーマウンテンによく似たタイプの豆です。飲んでみるとおわかりいただけると思いますが香りもコクも、独特の気高さを保っている例えようのない本格珈琲です。
お値段は、地元のコピ(Kopi)に比較すると高めの設定ですがスタバやコーヒービーンなどのナショナルチェーン店で飲む珈琲よりはずいぶん安いのでぜひお試しください。バトゥパハとはマレー半島西海岸南部、ジョホール州の中核都市の名前。
金子光晴氏が残した『マレー蘭印紀行』で日本人にとって馴染みの深いノスタルジックな街です。
珈琲にピッタリ合うのが、甘さ控えめのポルトガル・エッグ・タルト。パイ生地のサクサクしたタルトの器に、甘さを極力押さえたカスタードクリームを流し込み表面に焦げ目ができるまでじっくりオーブンで焼き上げます。この店では第一章で紹介済みのつめたく冷やして美味しい「レア・チーズ・タルト」が有名ですが、毎日焼きたてアツアツのポルトガルタルトも隠れた人気商品です。
売り切れゴメン!でその日に作ったモノしか販売していないので必ず店頭にある商品じゃないですが、お店で見つけたら迷わず召し上がってみてください。濃厚なフレッシュミルクと新鮮タマゴで練り上げたカスタードクリームは逸品です。前日までに予約しておけば20個とか30個などまとめて購入することができます。
常温でも持ち運びできるし、日持ちもするのでおみやげに好適かも・・・
かき氷(アイスカッチャン)とバトゥパハッ珈琲のお店の地図
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Tart & Tart Bakery(タルト&タルト)
45, Lorong Hang Jebat, 75200 Melaka, Malaysia.
06-282-1181
水曜日定休 営業時間9:00~17:30
(2012年5月閉店しました)
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