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サテ(マレーシア風串焼き)のお店 新味香サテ Sun May Hiong Satay House

サテ(マレーシア風やきとり)店 Sun May Hiong Satay House

「サテ」とはマレー風の串焼き(焼き鳥)。ミーゴレン(焼きそば)やナシゴレン(焼きめし)と並んでマレーシアのB級グルメとして認知度の高いメニューの一つです。串刺しにした鶏肉や牛肉などを独特のタレでタップリマリネしておき、炭火で焼き上げピーナッツソースに浸して食べます。

筆者は、この「サテ」全般が好きではありませんでした。油を切り取って調理するからパサパサした肉の食感、加えてマリネするタレも甘ければ、つけダレに使うピーナッツソースも甘い。パサパサしてる甘い焼き鳥って、日本人の味覚には受け入れがたいというのが正直な意見です。

常識を覆す、サテ屋さん Sun May Hiong Satay House

今回ご紹介する、イチオシのサテのお店「新味香サテ屋」さんを知ったのは今から10年ほど前。知人の会社の商品撮影を頼まれ朝から夕刻まで写真を撮り続けていた時のこと、知人が「Tony、疲れただろう?サテを食べに行こう!」と誘ってくれました。サテは嫌いだから、他のモノにしよう!と大人げなくダダをこねましたが知人は「あそこのサテはちょっと違う」と強引に連れて行かれました。

ひとくち食べて前言撤回。メチャクチャ美味い!焼きたての串焼きはアツアツで肉汁がジュワーッとたれてくるほどジューシーな食感。オマケにタレに漬け込んでマリネした味付けは甘くない!塩味の串焼きだったのです。

肉、ホルモン、肝など種類も豊富で筆者は次から次へと串焼きを食べ続けました。美味い!以来、筆者はジョンカーストリートのステージ前にあったこのお店に通っていました。

しかし、今から12年ほど前突然閉店。移転先の住所や電話番号もわかりませんでした。ジョンカーストリートに詳しい事情通に聞いてみたら、「サテ屋のオヤジさんカラダを悪くして引退した」というコトでした。残念(>_<)

しかし、約10年ほど前「Tony、あのジョンカーのサテ屋さんが再開した!」とグッドニュースをキャッチ。ホントかな~と半信半疑で食べに行ってみたら、まさにあのオヤジさんのサテの味。復活したんです。

筆者イチオシの「サテ」。タレを使わなければ塩味が効いて日本人好みの味覚に仕上がっています。美味い!

中華系マレーシアンのサテ屋さんだからブタ肉もあります

このお店のオーナーは、チャイニーズ・マレーシアン。中華系のサテ屋さんだから、イスラム教徒が「食」を禁じている「ブタ肉」のサテもあります。メインメニューは鶏肉ですが、ブタのロースやバラ肉、ホルモン、肝、心臓、などがズラリとラインナップされています。

筆者のお気に入りは、ダブル脂身入りブタ串焼き(特別注文:同料金です)、ミディアムレアな肝、小さなこてっちゃん(ホルモン)の三種類です。注文の際、とりあえず最初はミックス(混合)とオーダーしてみましょう。

自分で食べ比べてみて気に入った串焼きが見つかったら、その串を見せて追加を頼みましょう。

「3本ください」などと注文してはいけません。5本か10本単位でオーダーしましょう。日本のヤキトリに比較して1本あたりの肉の量が少ないから、平均的な日本人男性ならば20本はいけるはずです。食べ残した串の数はカウントされません。会計時には食べた数だけ計算されます。

筆者イチオシの「サテ」ダブル脂身入りブタの串焼き

サテといえば、甘いピーナッツソースが定番ですが・・・

このお店のピーナッツソースの隠し味にはパイナップルが使われています。甘みの中にほんのりパイナップルの酸味と、ピリ辛のラー油が特徴です。日本人にとって、甘いだけのピーナッツソースは余計な味になっていますが、ローカルの食通にとってピーナッツの付けダレは最も重要な味の決め手です。

このお店ではサテとタレが別々に出てくるので、甘いのが苦手な方はタレに浸けずにそのままで召し上がってみてください。筆者がなぜイチオシ名店シリーズにこのお店を紹介したかおわかりいただけると思います。塩味が絶妙に美味い!んです。

マレーシアのサテといえばピーナッツソースが定番。この店のタレにはパイナップルが隠し味に使われているそうです

ヒマなとき限定、注文して作ってもらう特別なサテ

下の写真はオーナー。無口なオヤジさんですが巧みな英語でいろいろ解説してくれます。ローカルの人たちはコレステロールを気にして脂身を嫌う傾向があります。しかし、筆者の好みをいわせてもらえばお肉の脂は重要な味の決め手です。

平日の昼下がり、ヒマなときにオヤジさんと好みの談義をしていたら「よしわかった。Tonyがいう日本人好みのダブル脂身の串を作ってやろう!」とスペシャルオーダーの串を作ってくれました。適度な油をカリカリになるまで炭火で焼き上げてくれました。美味し!

2018年追記:最近は人気店となってしまい特別オーダーに応じる時間はなくなってみたいです。

炭火を自在にコントロールし、焼き上げるのは見ていて簡単そうだがやってみるとメチャクチャ難しい

このスペシャルオーダーは、特別に頼まなきゃ出してもらえません。料金は同じなのでココまでたどり着けた方はぜひ作ってもらってみてください。ノーマルの脂身カットの串焼きよりも絶対に美味いとオススメします。それにマレーシアでは珍しい中華系サテ専門店なので冷えたビールもあります。(^_^)v

わかりにくい場所ですが、わざわざ行ってみる価値はあります

クロックタワーのあるスタダイス方面から徒歩で約15分。タンキムセンブリッジを渡って、ハードロックカフェを過ぎて左手にあるH&Mを左折。まっすぐ川沿いを歩いて海側を目指してください。

途中にカーサ・デ・リオホテルの敷地みたいな場所に行き当たりますが、川沿いは公道のリバーサイドウォーク歩道なので直進してください。やがてホテルを通り過ぎます。右手に2階建てのショップハウス群が見えていると思います。

このショップハウス群をまっすぐ海に向かって100メートルぐらいの場所に看板が見えるはずです。サテのお店「新味香サテ」Sun May Hiong Satay House。

マラッカに短期の旅行でいらした方へのヒント:迷う時間がもったいないのでタクシーに乗って住所と店名を運転手に見せましょう。住所番地は50A, Jalan Kota Laksamana、ジャラン・コタ・ラクサマナと発音します。下の地図も参考にして下さい。

コタ・ラクサ・マナまで行って、住所と店名を伝えると教えてくれるヒトがいるかも。クロックタワー(スタダイス広場)から徒歩だと15分ぐらいかな?

新味香サテ Sun May Hiong Satay Houseの地図


新味香サテ屋 Sun May Hiong Satay House
営業時間 10:00~17:00 土日は18:00まで営業
50A, Jalan Kota Laksamana 1/1, Taman Kota Laksamana,
75200 Melaka, Malaysia. Tel 06-281-7281


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