マラッカ名物 BBQ Pork Rice
マラッカ名物の BBQ Pork Rice (バーベキュー・ポーク・ライス ) を紹介します。白いご飯の上に豚バラ肉やロース肉を使った叉焼を載せて、甘い煮汁かシャビシャビのスープカレーをぶっかけて食べる、ワンプレートランチ。
地元では漢字で叉焼飯と書いて「チャーシューファン」と呼んでいます。サンバルチリ(激辛香辛料)をお好みでトッピングするのをおすすめします。
美食名店激突 ブンガラヤ通りの禁断の叉焼飯屋台村?
B級グルメ屋台の味攻略法に書いたことがありますが、中華系マレーシアの屋台村には1ヶ所、1メニューという鉄則があります。家主である屋台村(ホーカーズ)の店主が定める「掟」があります。具体的に説明すると、ワンタンミー屋が既に出店済みの屋台村にはワンタンミーの競合店は出店出来ないのです。
これに対してマレー民族の屋台村の場合ミーゴレン屋台の隣がミーゴレン屋台、そのまた隣もミーゴレンが売られています。高速道路の休憩所などはその典型的サンプルです。
どの店も同じメニューがズラリと並んでいるためお客さんはショーケースの品を見て決めるか?空いているお店を選んで注文するのが一般的です。
さて、今回ご紹介するイチオシのチャーシューファンは中華系マレー人のメインストリート「ブンガラヤ通り」の中央右側にある掟やぶりの『戦いと共栄』をしている珍しいチャーシューファン(叉焼飯)のお店たちです。
チャーシューファン(叉焼飯)の屋台村
マラッカの銀座通りともいえるジャランブンガラヤにある屋台村は、マラッカでは他に類がない1ヶ所4店舗が同じ場所で同一メニュー「チャーシューファン」を激しく競い合いながら商売しています。上の写真右側から「A店」中央が「C店」左が「B店」そして下の写真が「E店」と仮称を付けさせていただきます。
ローカルの人気度を客数からはじき出すと高い順から「A・E・B・C」の順になります。私は税務署の調査官ではありませんが過去数ヶ月、ランチタイムに出かけ実際に客数を数えた結果です。調査回数は50日を超えていますので信憑性の高いデータといえると思います。
チャーシューファン屋台合戦の評定表
食べ比べの結果、おかずの豊富さでは「E店」ですが、叉焼飯単独では「A店」のオヤジさん屋台がイチオシ。自家製バーベキューポーク、シォバ、中華ハムが美味い。それにタレとカレーも優れています。
サンバルチリの味付けでは秋元康さん似のヤング店主「B店」(このページの一番上の写真)が飛び抜けて美味しいです。チャーシューの塩加減ではB店・C店が甲乙つけがたい味を醸しだしています。
「E店」のおかずが豊富なのでホントはいつもこの店で食べたいのですが、行列に並ぶのがイヤになるぐらい混雑しています。品数が豊富な分、調理に時間がかかるため待ち時間が多くなるようです。
「C店」は客数が少ないのですが、熱狂的なファンも多く、私もたまにお世話になります。ここの女将さんが「アンタ野菜食べなきゃダメだよ」と注文もしていないキャベツの煮込みをてんこ盛りでサービスしてくれるありがたいおふくろの味を高く評価しています。
営業時間は 午前11時~午後14時頃まで 売り切れ閉店方式です
このチャーシューファンを食べるときにはセットでサトウキビジュースを注文するのが王道です。身長180センチを越える背高ノッポのオヤジさんが絞っているサトウキビジュース「シュガーケーン」も併せてお試し下さい。
さて、お店の場所ですがブンガラヤ商店街の中ほど右にある屋根付きの屋台村を探してください。午前11時~午後2時過ぎまで営業しています。運が良ければ午後3時まで開いていることもありますが、ほとんどは品切れで閉店しているはずです。各店とも焼きたてのチャーシューは自家製です。
このイチオシシリーズで紹介済みのマラッカ風・カキフライのお店はチャーシューファン「A店」と同じ場所で時間を変えて営業しています。日本では考えられない出店方法ですがマラッカではごくあたりまえの時間差営業のお店なのです。定休日は各店マチマチなので中華新年以外年中無休でやっています。
チャーシューファン(叉焼飯)の屋台村の地図
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