洋食とニョニャ料理のお店(Wok&Pan)
店舗閉鎖のため推薦を取りやめました
マレーシア料理にも「洋食」というカテゴリーが存在します。マレーシア英語ではウエスタン「Western menu」と呼んでおり、ステーキやバーベキュー料理、スープにパスタなど広がりを見せています。今回ご紹介する筆者のとっておきのお店はマラッカでイチオシの洋食屋さん「Wok&Pan」(ウォク&パン)です。
店名のウォク・アンド・パンのWokは「中華鍋」、Panは「フライパン」を意味します。2つの単語を繋げると「Wok&Pan」でローカル中華(ニョニャ料理)と西洋料理のお店というコンセプトを表現しているのです。
洋食屋さんのスペアリブ・バーベキュー。ポークリブの厚切り(骨付き)に下味を付けてこんがり焼き上げます。仕上げのソースは、秘伝のバーベキューソース。香辛料と各種ハーブを配合し、「グラマラッカ」と呼ばれるココナッツ椰子から摂れる黒砂糖(マラッカ特産品)を隠し味に使ったコクのあるソースです。
超一流オーナーシェフが奏でる本格的な洋食 ウォク&パン
真剣な眼差しで調理に集中しているオーナーシェフのMr.Lim(リム)さん。最初この店を見つけてお店に入った時「どこかでお見かけした料理人さんだな」と思って見つめていると「Tonyさん、お久しぶり」と声をかけられました。
シェフの声を聞いてピンときました。マレーシアの国王や首相はもちろん、国賓級のゲストもマラッカに滞在する際に選ばれる「ルネッサンス・ホテル・マラッカ」(現:ラマダホテル・マラッカ)の総料理長を務めていたリム(Mr.
Lim)さんでした。
永年勤めた5星一流ホテルの調理人として名声を集めていたリムさんは、円満退職後お店を2005年の2月にこの「Wok&Pan」をオープン。お店の規模は小さいですが手作りにこだわった味で好評を博しています。マラッカで本格的なごく普通の洋食に巡り会える数少ないお店のひとつです。
店内にはしっかり冷房が効いていますが大きなガラス窓を隔てて、キッチンは完全丸見えのオープンキッチンです。料理を作るリムさんがテキパキと手際よく調理している姿は、まるでキッチンスタジアムで「料理の鉄人」たちがライブで競演しているかのような見応えあるシーンです。一見の価値アリ(^^;)
オリジナル特製スープ(3種類)。一流シェフが普通に作る気合いの入ったミネストローネスープは別格。わずか100円ではあり得ない本格スープが楽しめます。この他メニューには自慢のパスタ、それに「鉄板横浜ビーフステーキ」、ラムチョップ、ガーリック・チキンステーキ、キングサーモンステーキなどのメインディッシュがズラリ。味は超一流なのに価格はとってもリーズナブル。
進化する料理 メニューに載っていない料理も・・・
下の写真は日本人のお客様の要望に応えて登場した「日本式ハンバーグステーキ」。秘伝のデミグラスソースとの相性はバッチリ。一流レストランの手作りハンバーグです。
オーナーシェフのリムさんは、お客さんの要望を聞いたり、最新の料理情報を柔軟に取り入れてくれます。メニューに載っていない料理でも頼めば出してくれることもあります。まさに一流シェフならではの進化する料理。レパートリーの広さと深さを感じます。
パスタについて、ひと言アドバイス。マラッカのローカルのお客さんは麺のコシを嫌う傾向があるため、パスタのオーバークック(ゆですぎ)が基準になっています。麺には「コシ!」を求める日本人の味覚には合わないダラダラのパスタが地元では喜ばれるのです。
したがって、ゆであげのコシを求めるならば料理を注文する際に必ず「コシのある、アルデンテでお願いします」とオーダーしましょう。シェフは国際的な一流の技と常識を兼ねそなえたプロです。ニッコリ笑ってアルデンテのリクエストにお応えする「コシのあるパスタ」をチャッチャと作ってくれます。美味い!
2012年9月に、プラザマコタからジャランマラッカラヤ23に引っ越ししました。車だと渋滞がなければ5~6分の距離なのですが、マラッカラヤの西端から東端に引っ越したので、旧店舗から新店舗へ徒歩だと2~30分かかります。タクシーでの移動をオススメします。
上の写真はアロースター在住のDr.Lee氏が撮影して送ってくれた画像です。
洋食とニョニャ料理のお店(Wok&Pan)の地図
洋食とニョニャ料理のお店 East Meet West Cuisine Wok&Pan
46 Jalan Melaka raya 23, 75000 Melaka
Tel 017-673-8896 営業時間 12:00~15:00 17:00~21:00
土曜・日曜は22:00まで 毎週月曜定休日
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