フライドオィスター(蠣煎 オーチェン)の屋台
マラッカ名物、フライドオィスター。日本のカキフライとは違う料理です。小ぶりの岩牡蠣(カキ)を使ったオムレツのような料理を、マラッカではフライド・オィスターと呼ばれています。地元の中華系マレーシア人は「蠣煎」と漢字で書いて中華読みで「オーチェン」と呼んでいます。
このフライドオイスターはマラッカの大きな屋台村には必ず一軒はある定番メニューのひとつです。その中でも今回紹介するフライドオイスターの屋台はマラッカの住人はもちろん、KL(クアラルンプール)やJB、遠くはシンガポールからも数多いファンが集まってくる名物屋台です。
お客さまが円陣を組んで調理を見守る"オーチェン"
夜7時半~8時、日が暮れてあたりが暗くなり始めた頃、営業を始めます。カキを炒める際に発生する油煙が激しく周囲に飛び散るため、行列しているお客さんは2メートルほど離れて店主の調理を見守るような感じで円陣を組んでいます。激辛チリを炒めるときには咳き込み注意報発令!注意が必要です。
異様な感じですが待っているお客さんは口数少なく黙って見つめています。きっと「次は、俺の番だな。そうだろオヤジ!」と心の中でつぶやいているのでしょう。週末のピークタイム(午後9~11時頃)なら1時間待ちもあたりまえ、激しい人気店です。平日なら長くても15分待ちでありつけます。
この屋台の左隣には、結構有名なワンタンミー屋さんがあり、そちらへの出前も少なくありません。大きなフライパンでガッシャガッシャと休みも取らずオヤジさんはひたすら焼き続けてくれますが一回あたり6皿分しか調理できません。運が良ければすぐ食べられることもありますが滅多にありません。
パクチーやチリの加減はオーダーできます
見ていて飽きないオヤジさんの料理する手元を見つめていると、牡蠣から出てくる「潮の香り」と調味料から発せられる「こげた醤油の香り」が食欲をそそります。出来上がったフライドオィスターには、臭いの強いパクチー(中華セロリ)がたっぷりのせられます。パクチーの有無はお好みで注文して下さい。
お店の場所は、マラッカのブンガラヤ商店街中ほどの右側にあります。看板は出ていませんが、油ギッシュなオヤジさん(写真下)の険しい顔が目印です。夜8~11時半頃まで営業しています。油煙が激しく舞っているので着飾ったりおしゃれ着で行くのはご遠慮下さい。
ちなみにお昼のランチタイムには、同じ場所でチャーシューファン(叉焼飯)屋さんが営業しています。
フライドオィスター(蠣煎 オーチェン)の屋台の地図
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