「バナナリーフカレー」のお店 BANANA LEAF RESTAURANT
インド人の経営するカレーハウスなら、ほとんどのお店で注文できるバナナリーフカレー。しかし、バナナリーフカレーという料理は一般的すぎてほとんどのお店でメニューに載っていません。ですから日本からの旅行者には馴染みの少ない(注文しにくい)メニューのひとつになっているようです。
日本の和食レストランでメニューにお茶(夏なら麦茶)や水が載っていないのと同じようなことです。今回バナナリーフカレーについて、注文の方法や料金システムをご紹介するため取材におじゃまして快諾してくれたお店「Restoran Vazhai Elai」はランチタイムに毎日満席になってしまう人気レストランです。
バナナリーフカレーの注文方法
席に座って「バナナリーフカレー」と注文するだけでありつけます。意外と簡単ですが店内を見まわしてもメニューに載っていないコトが多いためどうやってオーダーするのか旅人さんには判断つかないのが当然です。日本のお寿司屋さんとか和食の店で「お茶」と言えばすぐいただけるのと同じです。
バナナリーフが広げられそこにご飯と野菜類がトントンと並べられます。キュウリの甘酢付け(Kucumber)、ポテトのカレー煮込み(Ubi Icentang)、青菜炒め(Sawi)これらの野菜カレーは日替わりのため毎日ナニが出てくるかはお楽しみ!コレにパパドンと呼ばれる塩味のパリパリせんべいが揃って「バナナリーフカレー」の基本セットが出来上がり。
バナナリーフカレーの代表的なおかずの追加オーダー
代表的なおかずとして「白身魚」イカンゴレン、「チキンから揚げ」アヤムゴレン、「エビチリ」サンバル・ウダン、「マトンカレー」カンビンなどがあげられます。お店によってはビーフやイカなどが用意されていたりもしますが、ヒンドゥー教徒のお店で牛肉はタブーですから日本でお馴染みの「ビーフカレー」や「ポークカレー」(ブタ肉はイスラム教徒のタブー)なので無いものねだりしたりしないようにして下さい。
このバナナリーフカレーはご飯と野菜のおかずは何度でもおかわり自由です。といっても残すのはマナー違反ですから食べられる範囲でどんどん追加を注文してください。
バナナリーフ(バナナの葉)には、滅菌効果があると言われています。お寿司や刺身に使うワサビにもこういう滅菌効果があると聞いていますが両方共に緑色していますね。お皿を洗う必要がないし、南国ではあちこちで自生しているバナナの葉っぱを使うのは衛生的にも優れている食器だと思うんですが・・・
バナナリーフカレー、食後の正しい「ごちそうさま」
さて、食べ終わったバナナリーフをどう処理するか?正しいごちそうさまの方法を伝授しておきましょう。バナナリーフの向こう側を手前に折りたたむのが正解です。「まずい!」とかお店のサービスが悪く「こんな店二度と来るか!」とお怒りの場合は手前を向こうに折りたたんで結構です。しかし大人げない行為ですからよい子の皆さんは向こう側を手前に折りたたんで下さいね。
食べ終わった表面を隠すだけのことではなく、バナナリーフのたたみ方には意味が隠されているのです。西洋料理のテーブルマナーで、ナイフ&フォークの置き方に「食事中」と「食べ終わりました」のサインがあるのと同じ。バナナリーフカレーのお店では、向こう側を手前に折りたたむのが紳士淑女のマナーとされています。
例外があるそうですが、インド民族お葬式の時など『二度とあってほしくない不祝儀』の食事の席では手前を向こうに折りたたみ故人を偲ぶのがマナーだそうです。日本でも冠婚葬祭の席で祝儀・不祝儀でのし袋の結び方に意味があるのと同じような感じです。
さて、お店の説明です。ジャランブンガラヤのコンファ(メガネと時計のお店)の角を左折、ムンシアブドール通りの左側にあります。ルネッサンスホテルやエンペラーホテルからも徒歩5分でたどり着けます。ランチタイムは混んでいるけど、おかずやカレーも種類が多く楽しく食べていただけると思います。狙い目は12時45分よりもちょっと前がイイかも。マラッカのランチタイムは午後1時頃からはじまります。
「バナナリーフカレー」BANANA LEAF RESTAURANTの地図
「バナナリーフカレー」のお店 BANANA LEAF RESTAURANT
36, Jln Munshi Abdullah. 75100 Melaka, Malaysia
RESTORAN VAZHAI ELAI Tel 06-283-1607
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