聖なる十字架とサンタクルーズ礼拝堂
- 写真は撮影するもの。撮りたい被写体に対して光と影を使ってカメラに取り込むのが写真を撮影することだと思っています。しかし「気がついたらカメラに収まっていた」という不可思議な場合もあるんです。筆者が「撮った」のではなく「写っていた」もしくは「撮らせていただいた」ことが、ごく稀なことですが、実際にあるんです。
- 上の十字架の写真を今一度ご覧下さい。
- ホーリークロスの十字の交差の下のあたりがゴツゴツと刃物で削られているのが確認できるでしょうか?奇蹟の十字架を信じる愚かな人間が、恐れ多くも刃物を使って十字架の一部を刻み、その破片を薬として煎じて飲んだり、粉末にして飲み込んで、願いを叶えようとした無残な跡形なのです。
- 聖なる十字架は、ガタガタに細くなるっても信徒たちの願いを一身で受け止め、願われた奇蹟を与え続けているのです。人々の罪を全部背負って十字架に縛られたイエスキリストの受難を思い出してしまいます。伝説の詳細はこちらのページでどうぞ。
- さて、話を元に戻しましょう。2014年、サンタ・クルーズ教会の年に1回しかない日曜ミサは9月14日に行われました。筆者は、祭事の前日に取材のためマリムの丘のチャペルを3時間ほど散策し、写真を撮っていました。
- 隣接する中国人墓地、ゴム農園、教会内はあらゆる角度から撮ってみました。しかし、受難の十字架を表現する写真は撮れませんでした。どうすれば、この受難の物語を表現できるか?教会の真ん中の床に座り込んで、ホーリークロスを見上げること約30分。
- その前後自分ではまったく記憶にないんですが、気がついたとき奇蹟の十字架の真下から見上げるように撮影していたんです。もちろん、無意識の撮影だから、その場で撮った画像の確認もしていません。
- そのとき、写っていたのがこの写真。ホーリークロスが筆者に与えてくださった奇跡の写真なのでR。削られながらも、愚かな信徒の祈りに応えたありがたい十字架なのです。
- ガイドブックに載っていない"Santa Cruz Malim Church"サンタ・クルーズ教会のミサと奇跡の十字架を伝えるきっかけを作ってくれたMr. Peter Lee氏に感謝を伝えたい。
Santa Cruz Chapel Malim Church @ Malim Hillにて
ホーリークロス(聖なる十字架)が発見された10数年後の1850年、マリムの丘にSanta Cruz Chapel(サンタクルーズ礼拝堂)が建立されました。年に一度、9月14日(またはその日に最も近い日曜日)にミサが行われます。
2023年度は、9月14日(木曜日)~9月17日(日曜日)までの4日間、Santa Cruz Chapel(サンタクルーズ礼拝堂)でミサが行われます。
マレーシア国内だけではなくシンガポールおよび東南アジアの各地から巡礼者やキリスト教信者が数万人が集います。
日本人でも参列できますが、キリスト教カソリック信徒さんたちの聖なる場所ですから服装はスマートカジュアルを着用し、ミサの時間帯は静かに見学するよう心がけてください。
Feast of The Exaltation of The Holy Cross.
Holy MASS @ Santa Cruz Chapel Malim Hill, Melaka 2023
Day 1: 14/9/22, Thu @ 6:00 pm (English)
Day 2: 15/9/22, Fri @ 6:00 pm (Tamil)
Day 3: 16/9/22, Sat @ 7:30am (Bahasa)
Day 3: 16/9/22, Sat @ 6:00 pm (English)
Day 4: 17/9/22, Sun @ 7:30 am (Mandarin)
Day 4: 17/9/22, Sun @ 9:30 am (English)