プラウブサにある廃墟のリゾートの謎
- 海に浮かぶ南の島のリゾートホテルのように見えるが、完成前に開発プロジェクトが中止された無人の建造物であり廃墟となっています。場所はプラウブサの南西エリア。船着き場は北東エリアなので島内トレッキングではルートがなく見ることもできません。
- マラッカ海峡に浮かぶプラウブサ島には過去、何度かリゾート開発の波がやってきた。北東エリアのホテルはオーナーは何度か替わったけど実際に開業していたし、ゴルフ場も整備され稼働していた時期もあります。
- リゾートホテルが廃業した後でもゴルフ場は、しばらく芝を刈るなどキチンと手入れされていました。誰もプレーしないのになぜ手入れするの?と取材したら「ココは熱帯雨林ですから、手入れを怠ったら数ヶ月で再生ジャングルの密林に戻るんです」と回答され納得したことを覚えています。
- ゴルフ場にはカラフルな南国の野鳥が自然のまま飛んでおり、その風景は筆者の目に焼き付いています。その頃、島の住民に先導してもらってゴルフ場の遺産として残されていたカートで島を縦断してたどり着いたのが、上の写真の謎の建造物だったのです。
- 真っ青な空、眼下には真っ青な海。眩いばかりに輝く真っ白な建造物は、南の島にふさわしい。マラッカにはあり得ない景色に見とれてしまった。エーゲ海に浮かぶリゾートのような光景でした。
- 実際には、この建造物は完成前にオーナーの資金不足で計画は頓挫。外観はほぼ90%完成していました。しかし内装は窓ガラスもインテリアも皆無。コンクリートの地肌がそのまま、未完成のリゾートのまま廃墟となったあまりにも無残な光景でした。
- もしも完成していたら、歴史の街「マラッカ」の新しい魅力を備えた観光資源になっていたのは間違いないでしょう。しかし、電気や水道のインフラによる景観の破壊、観光客の出すゴミや屎尿や洗剤による水質汚染で島の自然を壊していたカモ・・・。
プラウブサ島、廃墟のリゾートを海上から望む