ヒーレンストリートの異人館
- その昔、マラッカはマレーシアでいや、東南アジアでもっとも豊かな町だった。東西交易の重要な貿易港として栄華を極めた過去を今に残すヒーレンストリート(現名称:ジャラン・トゥン・タン・チェン・ロック)は別名億万長者通り。
- このストリートの南は、交易の荷を積み降ろすマラッカ港だったのだ。現在はタマン・コタラクサマナという住宅地が埋め立て造成され海岸線は約700~1000メートル先になってしまったが1970年頃までは、この南側は商船が荷揚げする海岸線だったのだ。
- この通り沿いにお店を構えたり、住居を構えるということは「お金持ち&名声」のシンボルでもありました。ババニョニャ民族の豪商宅を一般に公開しているババニョニャ・ヘリテイジ・ミュージアム博物館もこの通りに面している。
- 写真の異人館は、OCBC(華僑銀行)の創業者のひとりである「余さん」(Mr. Chee)の生誕の家です。桁外れのお金持ちが、銀行業に転身し成功を収めたサクセスストーリーの出発点といえるだろう。
- 場所は、ヒーレンストリートの中ほど、当サイトでも紹介しているホテルプリの本館の向かいにある。レトロなデザイン、オシャレで気品あふれる異人館。ひときわ目立つオーラを放っているのですぐわかると思う。
- シンガポールに本店を置くOCBC銀行を創業期に強力なリーダーシップで牽引した伝説の実業家、「余さん」の成功哲学の原点がココにあるんです。極貧生活を送る筆者もあやかりたい~
マラッカの億万長者通りにて