ルターが唱えた宗教改革を覚えてますか?
- マラッカの観光の定番中の定番、スタダイス広場(オランダ広場)にあるキリスト教会、クライストチャーチ。教会の内部撮影は禁じられていたのだが、数年前から教会の方針が変わって「Give and Take」という妙なルールが適用されている。
- 当サイトの「マラッカの謎」コーナーで既報済みだが「寄付をしたら撮影してもOK」まさに、ギブ・アンド・テイクを実現させているのだ。透明の募金箱に寄付した方には撮影許可が与えられる。詳しくはGive and Take @ Christ Churchを参照されたし。
- この教会はオランダがマラッカを植民地支配した100周年を記念して、建設が計画されたプロテスタント教会。以前の宗主国ポルトガルは、イエズス会に代表されるカソリックだった為、ポルトガル植民地時代の教会は荒廃させられていた。
- ご存じの方も多いが、同じキリスト教であってもカソリックとプロテスタントは、信仰の基本や教会の見た目が異なる。カトリックは、十字架、イエスさまの像、聖母マリアさまの像や、絢爛豪華なステンドグラスなどの装飾が教会の特徴となっている。
- プロテスタント派は、聖書に立ち返る福音主義を唱え偶像崇拝を禁じている。ローマ・カトリック教会が16世紀に免罪符を販売することにより教会が潤い堕落していた体質を批判し宗教改革を唱えたルターにより分派したのがプロテスタント派なのだ。
- したがって、プロテスタント派の教会には、華麗なるステンドグラスやイエスさまの偶像は見当たらない。聖書に書かれている内容にこそ神の教えが存在すると、信仰されているわけだから、祈りを捧げる聖像などは不要とされているのだ。
- さて、本題に戻ろう。マラッカのクライストチャーチには十字架が、飾られているほか、正面の祭壇の背景には、レオナルド・ダ・ビンチが描いたとされる最後の晩餐のレプリカだけが掲示されている。シンプルだが、厳かな偉容を誇る教会だと思う。
マラッカのクライストチャーチにて
クライストチャーチ外観の写真を再掲載しておきます。