Give and Take ? 教会に寄付したら撮影許可を与えましょう!
- 神聖な教会内部の撮影はお断りします。長い間、教会内部の撮影を断り続けてきたマラッカのクライストチャーチ。偶像崇拝を否定しているプロテスタント教会は、ステンドグラスやキリスト像、マリア様の像で飾られたカソリック教会とはひと味違う厳正で、シンプルな印象を受ける。
- クライストチャーチは、2代目植民地支配者であるオランダが、統治100年を記念してスタダイス広場に建立した教会で、今年262年を数える。スタダイス広場からの外観は、マラッカを訪問したことのある方ならばほほ99%の方がご覧になったことがあるだろう有名なランドマークでもある。
- 久々におじゃましてみると、入り口付近に大きな募金箱が設置してある。英語でGive and Takeと書かれている。Giveの部分にはお金、寄付行為の写真。そしてTakeの部分には写真を撮影するイラストが描かれている。絵葉書や記念品を売っている店員さんに「ナンですの?」と聞いてみた。
- 「教会に寄付をした方は、撮影してもよろしい」まさに、ギブ・アンド・テイクを実現させたのだ。地獄の沙汰も金次第、いや違う。「神聖なプロテスタント教会の撮影には、お心付けを!」という意味なのだろう。寄付した方は、撮っても宜しいとわかりやすい撮影許可なのだ。
- 専門の係員が寄付をチェックしたり、レシートを発行しているわけでもないので混雑時にはマレーシア流に適当に紛れたら、寄付なしでも撮影に成功する可能性は高い。しかし、神はお見通しだろう。倫理観に欠ける行為は神罰の対象になるやも知れぬので、ご注意あれ。
マラッカ・スタダイス広場のクライストチャーチにて