天窓から日が差す 光のカーペットを備えた中庭
- 高床式の伝統的なマレーハウス。正面玄関に登る小さな階段を上って玄関にたどり着くと、天窓からの自然光を採り入れた中庭が目に飛び込んできます。レンガ色のタイルにポッカリと浮かんだ光のカーペット。
- 肌をチリチリと焦がすような灼熱の太陽が降りそそぐ昼下がり、この中庭には涼風が吹き抜けます。エアコンも扇風機もないけど体感温度はヒンヤリ・いい気持ち。天然の涼しさが来館者を癒してくれます。
- 光のカーペットは、太陽の動きを追って東から西へ移動します。日時計と同じ原理なので、玄関から向かって右にあれば「午前中」、左にあれば「昼下がり」。真ん中にあれば「午後1時」と時間もわかるそうです。
- 風通しが良く涼しいし、光を取り入れ照明いらずの明るい仕掛けですがイイことばかりではありません。雨の時は天窓からそのまま雨が降り込んでくるし、嵐の時は斜めに降る雨がお部屋に侵入するコトもあるとか。
- でも建物をよく観察すると、中庭の床はほんのわずか左に傾いています。中庭に降った雨は水たまりを作ることなく左の排水溝から床下へ流れ落ちる設計なんです。自然を採り入れたエコロジーな建物です。
- 2012年追記:入場料代わりの寄付について、ひとり10リンギ要求されることがあるそうです。また、女性の入場者に関して、カラダを触るなどのセクハラ疑惑(複数の読者からの情報)も浮上しています。特にひとり旅の女性は立ち寄るべきでない観光施設です。ご訪問の際は、ご注意ください。
マレー民族博物館ヴィラ・セントーサにて