縁起の良い果実「ブッダの手」佛手:フォーソゥ
- はじめて見たときには驚きました。ヒトの手のような果実「仏陀の手」。新年やめでたい時の装飾や贈り物として使われる果実でマラッカでは英語でブッダハンド、中国語では「佛手」(フォーソゥ)と呼ばれています。
- 日本ではブッシュカン(仏手柑)と呼ばれており英語ではBuddha's hand(ブッダの手)と呼ばれているそうです。
- たしかに言われてみればブッダの手かな?人差し指のあたりが何となくリアルです。料理に使う地域もあるそうですがマラッカでは中華新年(チャイニーズニューイヤー)の飾り物として利用されています。
- ブッダと聞いて筆者はキアヌリーブスさん主演の映画「リトルブッダ」と偉大なる「手塚治虫」氏が残したマンガ「ブッダ」を思い出します。マンガと映画、違うジャンルですが両者ともブッダの一生を描いています。
- 映画のリトルブッダは、仏教の宗教観「輪廻転生」をテーマにしています。自分の師(グル)の生まれ替わりを探す旅に命をかけるチベットの高僧。候補者として見つかったのは2名の少年と、ひとりの少女。
- 映画は高僧の旅とブッダの一生をオーバーラップさせています。受胎告知を受けた母親から生まれたブッダは王子の身分を捨て、世の中のヒトを救うため修行の道を選びやがて菩提樹のもとで悟りを拓きます。
- 若き王子(キアヌリーブスさん)が街に出て、老・苦・病・死という人間誰でもが持つ苦しみを知り「この人たちを救いたい」と決心する場面は「リトルブッダ」も手塚氏のマンガ「ブッダ」でも同じように描かれています。
- ちょっとマニアックなお話ですが、「希望の友」が改題し「少年ワールド」の別冊(月刊)から手塚氏の「ブッダ」第1巻が発売されたのは1979年6月1日の出来事です。
マラッカ一丁目川沿いの万屋さんにて