マラッカで自転車(レンタサイクル)に乗って観光する心得
- かつて筆者は「マラッカで自転車に乗って観光するのは好ましくない」とアピールし続けてきました。理由は様々あるんですが、第一の理由は交通ルールの違いによる危険があります。日本と違って歩行者や自転車等の交通弱者の立場は低く、クルマが優先される交通ルールが基本なのです。
- 第二の理由として、マラッカでは自転車を駐輪する際、鎖に鍵をつけても簡単に切られて盗難が頻発する治安の問題があります。レンタサイクルで借りた自転車が盗難に遭い、代替自転車購入の補償で高額な出費になってしまうのも「もったいない話」となってしまうことも・・・。
- 第三の理由として自転車に乗ることが貧乏人のシンボルとされてしまう「安もんの移動手段」として地元民から「ルックダウン」(軽視)されるステイタスの問題が過去にはありました。しかし、マラッカにもバイクより高額な自転車を買って趣味でサイクリングを楽しむ人が増えてきました。こういう流れで自転車のソーシャルステイタスが上昇傾向にあり、自転車=貧乏人のイメージは消えつつあります。
- そしてようやく時代に追いついてきた気がするマラッカの警察も、交通弱者をいたわる交通マナーを指導しています。また、観光名所の近くや、ショッピングセンターの近隣に「自転車専用パーキング」も誕生しました。鎖を巻き付ける鉄柱が盗難防止の抑止力となっているんですが、残念ながら盗難はまだ残っています。(日本も自転車泥棒は少なくないですね)
- かつての反対理由が縮小傾向にあるので「マラッカで自転車に乗って観光するのも可」と宣言したいと思います。「筆者のオススメ」とか「推奨する」と書かずに『可』と表現したのには理由があります。後述するリスクがあるため、自己責任でレンタサイクルを使ってくださいね。
- 事故や怪我を防ぐために、前後左右のクルマやバイクに注意すること。貴重品の入ったバックを前かごに入れたりしてはいけない。マラッカでもひったくりは日常茶飯事なのです。そして最後に、人通りの多すぎる観光名所では、自転車から降りて押して歩くべし。
- おっと、忘れちゃいけない。スマホのながら自転車は禁止ですぞ!
ダタランパラワンの西口前にて