フランシスコ・ザビエル師に撮らせていただいた夕陽の写真
- マラッカのセントポールヒルには日本でもお馴染みのフランシスコ・ザビエル師が旅人を迎えてくれる。ご存じの方も多いと思うが、ザビエル師はこのセントポールの丘で知り合ったアンジロー氏を水先案内人として日本へ伝道に旅だったのだ。
- 歴史の教科書で習ったのを覚えているだろうか?1549年8月15日に鹿児島に上陸したザビエル師はキリスト教を布教しながら、京の都まで日本を旅した。マラッカと鹿児島、そして京都は16世紀半ばにつながっていたと考えると、異国ながら身近に感じる。
- さて、本日の写真はそのザビエル師と夕陽。恥ずかしながら、狙って撮ったわけではなく夕陽の撮影の場所を探している途中に、撮影する意識もなくなんとなく気がついたらカメラを構えてシャッターを押していた。その時撮れていた写真なのだ。
- 夕陽の撮影をする場合は、方向磁石で日没の方角を予測し、背景となる構図を決めてテスト撮影を済ませてから30分程度、雲を気遣いながらシャッターを切る。1回の撮影で最低でも4~50枚、多いときには数百枚写真を撮り、1枚か2枚を選び作品とする。
- しかし、このザビエル師の写真はわずか6枚しか撮影していない。1回の撮影で異なる露出の3枚の写真を連写しているから、実際には2回しかシャッターを切っていないことになる。そしてその撮影をしたことすら記憶にない・・・
- たまたま今夜、パソコンに保存していた写真の整理をしていたら発掘できた。jpeg現像してみると、自画自賛となるがなかなかの写真だった。構図にしても、色や彩りも筆者が意図的に撮影したモノとは違う傾向の作品だと思う。
- ザビエル師に撮らせていただいた写真だと思うことにした。昨年の9月にマラッカのマリムの丘でSanta Cruz(サンタクルース)教会で、受難の十字架を撮影させていただいた機会に続く、2度目の奇蹟を与えていただいたことに感謝する。
マラッカのセントポールの丘にて