一日一回、わずか5分だけのマジックアワーに輝く歴史的遺構
- マラッカの観光名所の定番、スタダイス広場前からジャラン・メルデカ通り(Jalan Merdeka)を南に進むと、ポルトガルとオランダ植民地時代の遺構発掘現場がある。
- 2007年のマレーシア観光年イベントのために、この場所にマラッカタワー建築プロジェクトが始動した。しかし、その工事の際に地下から歴史的価値の高い遺構を掘り当ててしまった。
- 折しも、マラッカの街並みがユネスコ世界遺産に登録される直前の出来事であり、タワー建築プロジェクトは中止され、遺構は護られた。そして400m先に代替地を確保してタワーも完成した。
- 歴史的には価値の高い遺構かもしれぬが、観光客には魅力のない地面を掘り起こしただけの地味すぎる旧跡で魅力には欠ける。多くの旅人は遺構の存在すら気にかけていない。
- しかし、日没後のトワイライトタイムに怪しげな虹色のライトアップで幻想的に見えてしまうのだ。 買い物と美食にしか興味がないといわれる中国本土からの団体観光客も足を止め激写する。
- 日没後、迫り来る夕闇と残照、そしてレインボー照明の三者の明るさが均等になる瞬間は一日わずか5分程度しかない。いわゆるマジックタイムに遺構発掘現場は虹色に輝くのでR。
Jalan Merdeka通り沿いにある植民地時代の遺構発掘現場にて