夕暮れ前の海風と夕陽と女の子
- 夕陽が水平線に沈む頃、眩しい燦めきの中海岸を散歩する女の子がいた。夕凪前の涼しい海風が吹く砂浜でサンダルを脱ぎ、波打ち際を橙色の光のシャワーを浴びながらゆっくりと散歩している。
- 太陽が昇り陸地の温度が上昇する。連動するように陸の空気も温められると膨張し軽くなり上昇気流を発する。上空の空気は海上へ流れ冷えると海面に下降してくる。海面の風は陸に向かって吹く。
- この現象は、海風(うみかぜ)と呼ばれ日没頃まで続く。夜間は放射冷却で陸地の温度が下がり、海面の温度が高くなるので風は陸風(りくかぜ)となり、海岸から海に吹くようになる。
- 夜から朝、夕方から夜に海と陸の温度差がなくなる時間帯がある。上昇気流が発生しないから陸海風が止まってしまう、この現象を「朝凪」(あさなぎ)「夕凪」(ゆうなぎ)という「凪」と呼ぶ。
マラッカ郊外のパンタイクンドゥにある青松白砂のビーチにて