マジックアワーとは手品師が舞台に上がる時間帯ではないらしい
- 三谷幸喜氏の監督作品の表題ともなった"The Magic Hour"の語彙を調べてみた。日没後に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語。
- 光源となる太陽が地平線もしくは水平線の下に隠れているのだが、薄ら明るくグラデーション色に染まる時間帯をマジックアワーと呼ぶのだそうだ。
- 手品師が舞台に上がる時間帯ではない。手品のようにすべての景色を最も美しく魅せる時間帯である。日没後と同じく日の出前にもマジックアワーが訪れる。
- 光源が見えないのに明るさを感じるのは、間接照明と同じ原理なのだろう。地球の大気圏に反射した明るさが地上に降り注がれるため影も消える。
- 影が消える照明といえば、手術室や歯科医の診察台に設置されている光を乱反射させ影を消し去る"無影灯"や、野球場の"ナイター照明"を連想してしまう。
- 光あるところに影が出来てしまうのは自然の摂理なのだが、その影を消してしまう地球の魔術。次回マジックアワーに包まれたら、消える影を体験していただきたい。
マラッカの大航海時代博物館にて