埋め立て地が伸びゆくマラッカ海峡に沈む夕陽
- マレーシアはGDP前年比5%程度だが、堅実な成長を続けている。古都マラッカはユネスコ世界遺産に認定されて以来、右肩上がりで観光客が増加しておりホテルの建設ラッシュも過熱気味の好景気に沸き続けている。
- マラッカには公共交通機関や流しのタクシー極端に少ない。海外からの旅行客は宿泊するホテルの立地を気にして選ぶ必要がある。へたして観光名所から離れた場所のホテルだったら思わぬタクシー代の出費がかさんでしまうので注意が必要だ。
- 世界的なホテル予約サイトでマラッカのホテルを検索してみたのだが、聞いたことないホテルの名前や、とんでもなく町から離れた場所のホテルが普通に並んでいる場合もある。値段や施設の写真に引きつけられてしまうのは、ちょっと待って欲しい。
- 場所的には、筆者がマラッカ一丁目と呼んでいるラマダやマジェスティックホテルのあるシティホテル街。ジョンカーストリートの旧市街付近のホテル。そしてマコタパレードの周辺にあるエクアトリアル、ハッテン、ホリデーインなどの商業施設街の3地域がオススメとなる。
- マラッカを訪問する旅行客の半分は、マレーシア国内からマイカーでやってくるドメスティックな観光客なのだ。クルマでわずか10分走れば、都心のホテルにはない格安料金や広い部屋、凝ったインテリアなどホテルの選択肢はグンと広がる。
- クルマで10分というと、距離にして5~6kmぐらいなので、徒歩移動の外国人観光客には不便な場所になってしまうのだ。マラッカのホテルを選ぶときには、値段や写真、クチコミを気にして選ぶのじゃなく立地条件に注意して選択して欲しい。
- さて、本日の写真。マラッカ海峡に沈む夕陽でR。ヒーレンストリートからコタラクサマナという住宅地から沖に埋め立て地を増幅させているほぼ先端で撮影した。2003年に開通した湾岸ハイウエーの橋から計測しても1.5kmは埋め立てが進んでいる。
- さらに、沖に向かって伸びている。冒頭にも述べたが、マレーシアは経済成長率が5%ほどを維持しているし、出生率も高率を維持して人口は着実に増加している。多民族国家としてのノウハウも豊富で、将来移民で国民を増加させる経験値も高い。
- しかし、沖に向かってどんどん土地を埋め立てて造成する使い道は決まっているのだろうか?アラブ資本のウォーターリゾートを計画中、超高層コンドミニアム群を建てて分譲するなど計画は立派なのだが、凧揚げに便利な原っぱが増えているだけのようだ。
埋め立てが伸び続けるパンタイ・アイオンマラッカ海岸にて