ヘイズの日でもあきらめずに海岸で夕日を狙うべし
- とある夕暮れ時、通りすがりに偶然見つけた人影なのでどんな人たちなのか知る由もない。なんとなく、親子であろう左の人影と、右側の影は波打ち際で遊ぶ兄妹を連想させてくれる。きっと、この4人は家族なのだろう。
- 話は変わるがマラッカには四季はないが、モンスーンと呼ばれる季節風の影響で乾季と雨季がある。そして20年ほど前からインドネシアの焼き畑農業による煙害(Haze:ヘイズ)なる公害が頻繁に襲ってくるようになった。
- 先進国のエライさんとか科学者は、森林伐採による温暖化の危惧を叫ぶ。だが現地ではジャングルを燃やして整地し植林した椰子油を収穫し、食用のパームオイルに精製することで貴重な外貨を稼げるので止められない。
- 煙害による死者や、公害病が発症し、被害が大きくなるまで具体的な規制や罰則が設けられないのは万国共通。日本も同様の自然破壊と環境汚染を行ってきたのだ。先進国のエゴを押しつけても無駄だと、筆者は感じている。
- 突然やってくるヘイズによって、夕日が撮影できない日も増えてきているがそんな日に、あきらめたらダメだというのも筆者の持論。とりあえず海岸で日没を待っていると、こんな写真が撮れる場合もあるのだ。
- 午後7時過ぎに、夕日は沈む。この時間帯に夕日が見える場所にいなければ、見えるはずの夕日を逃すことになる。ヘイズで視界が遮られていても、夕立の後にほんの10分間だけ、大きな夕日が目の前に現れることもある。
- マラッカを旅して、夕日を見るのが目的だった人も4時とか5時の時間帯に曇っているから今日はダメ!などとあきらめている人もいるが笑止千万。5時には夕日の撮影などムリ。午後7時が勝負なのである。
- 蛇足だが、マラッカに伝わることわざを披露しておこう。「マラッカを旅して夕日を見ることが出来なかった旅人は、近い将来マラッカを再訪するチャンスが巡ってくる」この言い伝えは、実際によくあたっているようだ。
マラッカ海峡の海岸にて