夜の移動遊園地で絶叫マシン？

不定期ですがマラッカに移動遊園地がやってくる。さまざまな乗り物や射的、ビンゴゲームなどが出店していてオトナも子供も楽しめるのだ。入場料は無料で、Tokenと呼ばれる金券を購入して好きなアトラクションで遊ぶのがマレーシア流。
筆者の目にとまったのは、高さ10メートルほどの観覧車。その大きさからして小さくて、止まっているときは変哲のない観覧車なのだが動き始めたら超ド級の絶叫マシンに早変わり。目にもとまらぬ早さで回転するのだ。信じられぬことにノンストップで。
扇風機のハネの代わりに、ゴンドラを取り付けた？そんな勢いでグルグル廻る。明らかにスピード違反、間違いなく製造元の安全基準を無視した危険な営業運転。それでも観覧車は廻っている･･･。ゴンドラの乗客の阿鼻叫喚にも似た叫びが耳に届く。
モーターの動力を回転部分に伝えるチェーンもたわんでいるし、支える極細鉄パイプの錆びや老朽化は目にも明らか。ギシギシ・キーと鳴り続ける「ある意味」で史上最強の絶叫マシンといえるのではないだろうか？吉本芸人の罰ゲームもここまで惨くはない。
こんな速度で回り続けているから、お客さんの乗り降りも命がけ･･･。そんな危険はありません。乗り降りの際は、ゴンドラが一旦停止して一コマずつ止まってくれます。そして再び乗客が揃ったら約3分間とにかく回り続ける観覧車なのだ。

マラッカのクレイバン移動遊園地にて