十八羅漢 チェンフーテン中国仏教寺院(青雲亭その3)
- 羅漢(らかん)は、正式には阿羅漢(あらかん)と称し、「阿羅漢」は梵語(サンスクリット)のアルハット(Arhat)の音を漢字に訳したものです。直訳すると「・・・するに値する人」「受ける資格のある人」という意味。
- この「アルハット」を語源に仏教界では「修行を達成して尊敬するに値する人」、「悟りをひらき功徳を身につけた高僧」を指します。羅漢さまはブッダ(仏さま)ではなく、仏の「叡智」を受け継いだ「人間」なんです。
- 日本では十六羅漢・十八羅漢・五百羅漢などが仏閣で見ることができますが、マラッカの中国仏教寺院の解釈では、十六でも五百でもなく、十八羅漢が定着しています。
- マレーシア最古の中国仏教寺院チェンフーテン(青雲亭)の本堂を取り囲む回廊に十八羅漢の像が飾られたモニュメントがあります。ありがたい、なにかいいことがありそうなパワースポットとなっています。
- 十八体の羅漢さんのなかでも筆者の目に留まったのは第十一番目の「羅怙羅」(らごら)尊者。彼はブッダが出家する前、王子様だった頃「耶輸陀羅」(やしょうだら)妃との間に生まれた実子だそうです。
- 羅怙羅は父(ブッダ)を頼るように出家し、厳しい戒律を守り、仏道に精進。そして修行によって得た真実の悟りの姿を立証するかのごとく腹を自らの手で開き、胎内に宿る「仏」を見せたそうです。(合掌)
- 青雲亭 チェンフーテン仏教寺院
- Cheng Hoon Teng Chinese Temple
- 住所:25Jalan Tokong 5, 75200 Melaka Malaysia
- 電話:+606-282-9343