ロティ・ムルタバ Roti Murtabak
- インド系の移民がマレーシアに持ち込んだとされるロティ・チャナイの最終進化形「ロティ・ムルタバ」をご紹介しましょう。小麦粉を練って、ねかせた生地を向こうが見えるぐらいに薄く伸ばして折りたたみ、表面がカリッとするまで焼き上げるのがロティ・チャナイ(ロティ・コソン)の原型です。
- ちなみにロティ(Roti)とは、マレー語で、小麦粉を水で練って焼き上げるコナモン料理全般を意味します。チャナイ(Canai)とは、回す、飛ばす、という意味があり、コソン (Kosong) とは、マレー語で数字のゼロをあらわしプレーン(具無し)を意味します。
- 溶きタマゴを入れて焼き上げるロティ・テロゥ、缶詰のイワシを具に入れてしまうロティ・サーディン、玉ねぎ入りのロティ・バワンなどが第一進化形。折りたたまず広げたまま焼いてマーガリンとグラニュー糖をトッピングして高さ30センチ越えのコーンのカタチに仕上げるのがロティ・ティッシュ。
- 前置きが長くなりましたが本題です。ロティ・ムルタバはマレー語で Roti Murtabak と綴ります。ミンチ肉をたっぷりのスパイスで料理したドライカレーを具材にして、薄く広げたロティの生地に挟んで包んで焼き上げ、最後に溶きタマゴにくぐらせて鉄板で包んじゃうゴージャスな粉モン料理です。
- 食べ方はナンと同じく、ひとくちサイズにちぎってカレー汁に浸してパクッといただきます。厚さは1cmほどあり、平均的な日本人男性の1回分の食事に相当するほど、かなりのボリュームです。
Rose Murtabakにて