マラッカで一番安くて美味い海南チキンライス
- マラッカは知る人ぞ知る、チキンライス・ボールの発祥の地であり、旅人の多くはマラッカで海南鶏飯を食べることを楽しみにしていらっしゃいます。味覚の好き嫌いや嗜好は十人十色と申しますが、マラッカのチキンライス事情についてちょっと解説しておきましょう。
- チキンライスの本場、マラッカの住民はそれぞれに自己推奨のチキンライスのお店を心に秘めています。食事時に、「どこどこのチキンライス店が美味い」とか「あの店は、最近味が落ちた」などと口を滑らせ地雷を踏んでしまうと・・・延々と皆の意見が飛び交ってしまうのです。
- 半年ほど前に、マラッカに来てくれた中国の昆明からの旅人「Lulu嬢」を囲んで、マラッカの知人たちと食事していたそのとき、Lulu嬢が「マラッカのハードロックカフェの隣の海南鶏飯店で食事したけど、美味しかった」と何も知らずに地雷を踏んでしまったのです。
- Lulu嬢が食べに行ったお店は、マスコミやグルメ雑誌、旅の情報誌に頻繁に取り上げられるお店なんですが・・・マラッカの地元B級グルメハンターは、口をそろえて「あの店では食べない!高いし雰囲気悪いし、美味くない」と酷評されているんです。
- それの証拠に、食べに来たお客さんが炎天下に長い行列に並んで食べに来ているのはウイークエンドか、スクールホリデー期間中だけ。普通の平日は行列もほとんどありません。来たらすっと入れる時間帯の方が多いのです。
- マラッカでほんとに繁盛しているチキンライス店とは、曜日や時期に関係なく地元の庶民に支持されて混雑してるお店なのです。地元のグルメ通の皆さんは、それぞれに自分がひいきにしている、そういうお店ネタを持ってるんです。
- 「あそこがイイ!」いやいや「こっちがイイ!」と喧々ガクガクとマラッカの住民の意見を聞かされることになったLulu嬢が「じゃぁ、いちばん美味しいお店に、明日連れて行って下さい」とリクエストしたらグルメ通のボスが「よっしゃ、明日のランチに一緒に行こう!」ということで・・・
- たどり着いたのが、タマン・マラッカ・バル(Taman Melaka Baru,)というマラッカ市内中心部から車で約15分北に向かった住宅地にある海南鶏飯のお店”Huang Chang Chicken Rice”(煌昌海南鶏飯)だったのです。
- さすが、自他共に認める地元のB級グルメ・ハンターのボスが推薦するだけあって美味い!そして安い。信じられないことですが、鶏肉丸ごと一羽オーダーして、RM26リンギ(日本円で700円弱)なのです・・・
- 一般的なチキンライス店の相場は、一人前RM5リンギ(135円)程度なのですが観光客が行列を作る店は一人前がRM8~15リンギ(200~400円)。ちなみに、一般的には鷄一羽で8~10人分のチキンライスが提供できます。
- 逆をいえば、鷄一羽を丸ごと8人で食べたらお腹いっぱいになる計算になります。その量を、Lulu嬢、筆者、そして地元の食通2名の合計4人で食べたので半端ない満腹感でした。お会計はチキンライスボールとドリンクのお茶を併せて、4人で割り勘にしたらお一人様200円ほどでした。
- Lulu嬢曰く「昨日のチキンの何倍も美味しかったし、安かった(^^)」とのことでした。そして、Lulu嬢がマラッカを去って一週間めの今日、新しいメンバーを含め、7人で鷄二羽をまるごと平らげてきました。やっぱり、美味かった。わざわざ、クルマで食べに行くのも納得のお店です。
Huang Chang Chicken Rice(煌昌海南鶏飯)チキンライスにて