カレーのグレービー(カレー汁)は基本的に無料なのです。
- インド系マレーシア人が経営しているインド料理店では、円筒型の入れ物に入ったカレーが数種類、客席に配られる。メインの具肉がないグレービー(汁だけ)のカレーは無料なのだ。お客さんは自分の好きなカレーを好きなだけ食べることができる。
- ご存じのロッティ・チャナイやナン、トーセを頼んで好きなカレーを取って食べるのは初心者。中級者になるとバナナリーフカレーを頼んで、バラエティーに富んだカレーのグレービーの違いを比べながら食事を楽しむ。ステップアップしていくのだ。
- そして、上級者ともなるとプレーンのミーフンゴレン(焼きビーフン)とかナシラマ(ココナッツミルクで炊いたご飯)を自分で取ってきて、好きなカレーを持ってくるように注文して、好きなだけカレーをぶっかけて自分流の食べ方を楽しめるようになる。
- 上の写真、右上から時計回りに紹介していこう。白い汁は、ココナッツミルクのグレービー、その右下はスパイシーなチリソース。その右はイカン(魚:鰯の缶詰)カレー汁、左上はダール(豆)カレー、真ん中の上はチキンカレー汁だ。
- そして、右下の新聞紙に包まれたピラミッド型のモノが、ナシラマ・パック。ココナッツミルクで炊いたご飯に、こってりとサンバルチリソースとピーナッツとイカンビリス(だしジャコの唐揚げ)をトッピングした、定番の朝ごはんだ。
- 新聞紙にくるんであるのだが、その中にバナナの葉っぱが一枚敷かれており、食べるときはバナナの葉っぱを開いて、おにぎりみたいになっているご飯をフォークとスプーンで広げてから食べる。このナシラマにも、カレーをぶっかけると美味さ倍増なのだ。
- カレーのグレービーは基本的に無料と書いたが、その仕組みは日本のそば屋でざるそばを頼んだときの「そばつゆ」と同じと考えて欲しい。ざるそばを頼んだお客さんは、そばつゆを無料でもらえる。しかし、海老の天ぷらを頼むと別料金となる。
- 同じように、マラッカのインド系料理店でロッティチャナイを頼んだら、その付け汁となるカレーは基本的に無料なのだ。しかし、がっつり鶏肉入りのカレーとか、柔らかく煮込んだマトン肉入りのカレーを頼んだらそれは別料金となるのでR。
マラッカの有名なインド料理店セルバムにて