「右手」で食べるご飯は美味い?
- マレーシアで暮らすマレー民族やインド民族は、食事の時にお箸やスプーン、フォークを使わず手で食べる習慣があります。左手は不浄とされているので右手を必ず使います。
- 右手の指先から第二関節の部分を使って、ご飯とおかず、カレーのグレービー(汁)、サンバルチリ(激辛香辛料)をクチャクチャと混ぜ合わせ、口に運びます。手のひらとか指の付け根は使いません。
- 魚や、骨付きのチキンも右手だけで器用に骨をはずして、ひとくちサイズに千切って口に運びます。両手を使いたくなるんですが、左手は御法度。ケンタッキーのフライドチキンを食べるときも右手だけを使います。
- なんとなく野蛮に見える食事のマナーですが、実際にやってみると意外に美味いんです。衛生的には問題ありません。食事の前にキチンと手を洗い、食後も手と口を洗う習慣も根付いています。
- すし屋のカウンターに座って、にぎり寿司を食べるときに似ています。お箸を使って行儀良く食べる時と、手を使ってしょう油にチョイとつけて口に運ぶのと同じ「寿司」でも食感が異なる経験ありませんか?
- 上の写真のご飯はナシ・チャンプルというマレーの伝統的なメニュー。手で食べなくちゃダメ!という決まりはないのでスプーンとフォークを使うヒトもいます。でも右手で食べると違った美味さに出会えます。
- トイレの習慣や、食事のマナー。筆者も慣れない頃はカルチャーショックを受けました。しかし、教えてもらって実際にやってみると意外に便利です。ヒトそれぞれに印象は違うと思いますが一度トライしてはいかが?
マレー料理の屋台村にて