「あの石焼きビビンバが食べたい~」
- 今から16年ほど前、現在のようにサイトの読者さんが続々とマラッカに遊びにも来てくれなかった頃の話。ふたりの日本人女性がぶらりとマラッカへ。ひょんなきっかけで知り合い、街を案内することになりました。
- 当初一泊二日の短い滞在予定を変更し、二泊三日に変更して時間の許す限りマラッカの街を案内しシンガポールのチャンギ空港まで送ることに・・・。今思えばずいぶんサービス精神旺盛だったんですな~
- 二人の女の子のお一人は帰国後数ヶ月で婚約・結婚し今では立派なお母さん。もう一人はその後2~3度マラッカに里帰りする立派なリピーターさんになりました。彼女の名前はFさん。
- このFさんが2度目の里帰りしてきたときに「Tonyさん、あの石焼きビビンバが食べたい~」とリクエスト。それって韓国料理でしょ、記憶間違いじゃないかな?「マラッカには屋台料理でそんなのないよ」と筆者。
- 石焼きビビンバじゃなく「石焼きビビンバみたいなヤツ!」と食いさがるFさん。あんまり真剣に問いつめられるモンだからアタマを冷やしてB級グルメのメニューを自問自答してみること30秒。チッチッチッチ~(^_^)v
- 「ひょっとして土鍋の鶏肉入りごはん?」の問いかけにFさん「それです」と正解!そりゃ石焼きビビンバじゃなくて「クレイポット・チキンライス」ですな~。さっそくお連れしたのは筆者がよく顔を出しているいつもの店。
- 土鍋に米と調理した鶏肉を並べてスープで炊きあげる釜飯風のチキンライス。炊きたてアツアツの土鍋に特製タレを仕上げにかけるとジュワーッと音を立てて香ばしいニオイが食欲をそそる料理です。
- 料理が出てきたらスグに食べはじめるんじゃなく、メチャクチャ熱いけど土鍋でヤケドしないように注意しながら底の方からかき混ぜてあげないとダメです。ジュワーッといってるウチはめんどうでもしっかり混ぜましょう。
- 音がしなくなったら食べてもよし!。めんどうだけどこの作業を怠って上から食べはじめてしまうと、底の部分が真っ黒に焦げてせっかくのクレイポット・チキンライスもいちばん美味い部分が台なしです。
- 空腹に耐え、ヤケドしないように注意しながらがんばったヒトにはもれなく、あの「香ばしいオコゲ」を楽しんでいただけます。釜飯でも、炊き込みごはんでもあの底にひっついているお焦げって美味いと思いませんか?
マラッカ一丁目の屋台村 No.5のお店にて