ドラゴンフルーツは健康食品の見本市?
- すっかりお馴染みのドラゴンフルーツ。スタンダードな白に高級な赤(紅)の二種類がマラッカではメジャーで、栽培されているしスーパーでも普通に売っている。最近は、品種改良が進んで黄色やピンクのドラゴンフルーツも出没しているらしい。
- サイズの揃った規格品なら一ついくらでも売っているが、基本的には1kgあたりいくらという量り売りだ。ダイコンでもカボチャでも一個いくらで売ってる日本に暮らしている若者の中には、量り売りを知らない人もいるかもしれないので説明しておく。
- マレーシアで多店舗展開している日系大手のジャヤジャスコ(AEON)の野菜売り場でダイコンやブロッコリー、ジャガイモを買うときに1kgいくらという値札が付いていたら、それぞれ買いたい分量だけ半透明のビニール袋に入れて買い物をする。
- 肉売り場や乳製品売り場に移動する前に、野菜売り場の計量カウンターでその袋を渡したら、電子秤(でんしばかり)に載せて重さを量って料金のシールを袋に貼ってもらう。もしも、この行程を忘れてレジに進んでしまったら売り場に戻らねばならないのだ。
- 量り売りは人手がかかるため日本では廃れてしまった。今では野菜売り場で一本128円のダイコンとか、三本98円のキュウリが並んでいる。つまり、生産農家さんが流通の都合で大きさの揃った野菜を作らねばならない枠組みを押しつけられているのだ。
- 大きすぎるダイコンや、やや小ぶりのダイコンは値が付かない。曲がった不揃いのキュウリは店頭には並ばない。デジカメやスマホと同じで、日本のスーパーでは野菜も規格が決められている。大地の恵みであるはずの農産物が規格品になってしまうとは・・・
- 海の幸であるはずの、鯛やハマチも規格品サイズで養殖されて一尾880円でスーパーに並んでいるのは、日本の技術力の高さを示していると思う。日本の流通は便利で、清潔で、品質が管理されているがやっぱり割高感は否めない。
- そして、エコとか分別ゴミでリサイクルと叫ぶ割には、包装資材のゴミが多すぎる。マレーシアの市場で買い物をして、料理をしたときに出るゴミは濡れた新聞紙と、うすいビニール袋だけ。そしてその分量は日本のゴミ量の1/10程度しかない。
- 話がずいぶん飛んでしまったが、本日の主役はドラゴンフルーツ。Wikipediaによるとポリフェノール、食物繊維、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2、ビタミンCなど健康を司るといわれている天然成分がたっぷり含まれているそうだ。
マラッカ中央卸売市場にて