一度に30人前炒めてしまう体育会系スタイルの料理
- マレー料理のミーフンゴレン(Mee Hoon Goreng)、英語ではFried Grass Noodleと呼ぶ。日本ではビーフンと呼んでいるが、マレーシアでも中国福建省圏からの移民は米粉のことを「ビーフン」と呼ぶのでBee Hoon Gorengでも通じる。
- 筆者は、この料理をビーフンゴレンと呼ぶモノだと思い込んでいた。この度、この写真の原稿を書くために、マレー語の正しい綴りを検索してみたら、ミーフンとビーフンという二つの単語にたどり着いてしまったのだ。どっちが正しいの?
- いい加減な記事にしたくなかったので、知人の料理研究家にこそっと聞いてみた。その方からビーフンという呼び方はホッケン読み(福建省圏のこと)で、マレー系マレー人は基本的にミーフンと呼ぶと回答を賜ったので本章ではミーフンを採択している。
- さて、話は回りくどくなってしまったがマレー系の立食パーティーに欠かせないミーフンゴレンは、ビーフンを水で戻して野菜や、魚介類もしくは鶏肉と一緒に炒める焼きビーフン。チリソースをたっぷり使うのだが、味は見た目よりあっさりしている。
- 直径75センチの中華鍋をガスコンロで加熱しながらひたすらかき混ぜビーフンを焼く姿をみていると「料理ってスポーツだったの?」と思いたくなってしまう。マレー系マレーシア人の調理スタイルは固定した鍋の中の具材をかき混ぜながら炒め物をする。
- 中華系マレーシア人は鍋を振りながら炒め物をするので、食べ比べてみると違う。今回の写真はビーフン炒めだが、焼きめしでも焼きそばでも同じように料理スタイルが違う。同じ鍋を使っても炒め方にはずいぶん差がある気がする。
- だけど・・・中華の達人シェフでも一度に、30人前のビーフンを炒めるときには鍋は振れないと思う。コォーとすごい音のする強力な強火の中華コンロで5人前を6回に分けて料理するのと、女子二人で30人前を棒でこねて炒める時間は同じぐらいだと思う。
動かないモノレールの始発駅広場にて