イカン・クロポッとは、魚のせんべい。
- マレー語でIkan keropokと綴りクロポッと発音する。クロポと発音してもかまわない。マラッカで消費されるクロポッには大きく分けて二種類がある。ひとつは今回紹介している半生タイプ。もう一つは乾燥しているドライタイプ。
- 半生タイプの多くは、マレー半島東海岸のトレンガヌ州あたりで生産されている。魚のすり身にタピオカ粉とつなぎの塩を混ぜ込んみ練り上げて作るクロポッ。柔らかく、魚の塩乾物の生臭さが特徴だ。低温状態をキープして陸路でマラッカまで運ばれる。
- 新鮮なクロポッを、薄めにカットしてカリッと揚げると、生臭さが消えて焼きたての煎餅のような香ばしさと、カリッと音がする食感を楽しめる。天然素材100%、魚の骨も粉々になるほど練り込まれているため、カルシウムが豊富に感じられる。
- クロポッを厚めにカットして低温でじっくり揚げると、半生タイプならではの、かすかなモチッと感が残っている。アツアツのクロポッに甘めの特製チリソースをディップして食べるのがマレー流。1パック100円程度なので見かけたらお試しあれ。
マラッカのカンポン・ラパン、火曜日の夜店にて