いわゆるマレー式お好み焼き?「ロッティ・ムルタバ」
- お馴染みのロッティ。練ってねかせた小麦粉を派手なパフォーマンスで薄く延ばして折りたたみ、焼くのがロッティ・チャナイ。ナンと同じようにちぎってカレーに浸して食べるマレーシアの粉モン料理だ。
- タマゴ入りは「ロティ・テロウ」、タマネギを入れると「ロティ・バワン」、バナナを入れると「ロッティ・ピサン」、鰯(イワシ)を入れると「ロッティ・サーディン」薄くのばして折りたたまず、焼いてマーガリンと砂糖をまぶせば「ロッティ・ティッシュ」具材やルールはなんでもアリ。
- 今回、紹介するのは「ロッティ・ムルタバ」。薄くのばしたロッティにドライミート(ビーフかマトンかチキンの味付けミンチ肉)とカリカリに揚げたタマネギを載せて、折りたたんで鉄板で焼く。
- 一般のロッティ・チャナイやロティ・テロウの厚さは3~5mmと薄い粉モンだが、ムルタバの厚みは1cm以上ある。この厚みは、他のロティ焼き各種とは違い、圧倒的に満腹度が高くボリューミーなのだ。
- 両面にキツネ色の焦げ目がついたら、ここで用意しておいた溶きタマゴを豪快に塗りつけるようにからませ仕上げの焼きに入る。タマゴが焼けて香ばしくなったら出来上がり。アツアツを召し上がれ!
- 写真のオヤジさんは、マラッカでは有名なロッティ・ムルタバ店主。日曜日はパンタイクンドゥ、月曜はクレイバン、火曜はカンポン・ラパンと日替わりで夜店の移動屋台を出しているがいずれの場所でも人気者。
- 彼の作るロッティ・ムルタバは油っぽくなく、さっぱりとしているし適度な塩味が日本人にもピッタリ。オマケについてくるカレーも美味い。肉のうま味が引き出され、なすびやジャガイモの野菜の風味も美味い!
- オヤジさんは多くを語らず、いつも鬼瓦のように怒った顔で料理しているが、話せば気さくで、温厚な性格が伝わってくる。オススメの「ロッティ・ムルタバ」、一度おためしアレ♪
パンタイクンドゥ、パサ・マラムにて