サルが取り持つ縁 マレーカンポンにて
- とっても仲がよいサルとネコを発見したのは2004年の夏の終わり。依頼された撮影の締め切りに追われながらマレー人のカンポン(ビレッジ:田舎という意味)風景を追いかけていたその時、偶然出会ってしまった。
- サルが生後2ヶ月前後の子猫を我が子のように懐に抱き、毛並みの手入れをしていた。蚤(ノミ)でも見つけたのだろうか、丁寧に毛繕いしていた。いたれりつくせりのお世話好きな猿だった。
- サルの首には首輪とクサリ。ここはマラッカ市内中心部からクルマで15分の位置にあるマレーカンポン。とあるマレー系マレー人の一般家庭の庭。カメラを見せて写真とっても良いですか?と聞いてみたら「ダメ!うちの子(サル)は、神経質だから写真はダメ!」と断られてしまった。
- 撮影を断られたからあきらめる筆者ではない。翌日からお菓子やチョコレートを手土産に通い始め、あの手この手で距離を詰めていく作戦が実ったのは約二週間後のことだった。
- すでにサルさんとも顔なじみになっていた。筆者はようやく撮影の快諾をいただき撮影開始。サルの名前は「ナナ」ちゃん。子猫はすでに大きくなっていましたが飼い猫ではなく名前もないノラ猫だそうだ。
- この後、ナナちゃんの取り持つ仲で筆者は、ご主人のマレー人ファミリーから友人として認められたのか?イスラム教徒のラマダン(断食)明けのハリラヤプアサには食事に招待されるようになった。
- また、後日談だがサイトの読者さんでマレーカンポンでのホームステイを希望する日本人旅行者を快く受け入れていただき、2泊3日で家族のように過ごさせていただいたのも、この猿「ナナちゃん」のおかげなのでR。
マラッカのマレーカンポンにて