マレーシアの国王様も英国紳士もココでお茶を召し上がった?
- マラッカ旧市内の中心部筆者が「マラッカ一丁目」と呼んでいるエリアにはチャイニーズ(中華系マレーシア)住民が多く、マレーシアの人口比率65%を占める「マレー系」住民がかなり少ない特徴を持っています。
- そんなマラッカ一丁目で、マレー人の住むカンポン(集落)があります。プトラホスピタルの裏、マラッカ川にかかる橋を徒歩で越えると「カンポン・モルテン」と呼ばれるマレー人集落にたどり着きます。
- 橋を渡ってスグ左手にあるのが、マレー民族博物館「ヴィラ・セントーサ」。このマレーハウスにはマレーシア国王、歴代首相、イギリス王室、アメリカ首脳など超VIPがご来館された記録が残っています。
- 国王陛下、皇后陛下がそろってこのマレーカンポンのヴィラセントーサを訪問された時の写真が応接間に飾られています。そして両陛下が座られた椅子もデーンと展示され、来館者は座って写真を撮ることもOK!
- キッチンも寝室もリビングルームも全部公開しています。ダイニングルームにはバティックのテーブルクロスで飾られた食器やグラスが並べられています。リビングルームはピンクを基調にかわいく仕上げられています。
- 目を閉じて想像してみました。時を戻せば、ココには過去の植民地支配者であったイギリス占領軍の指揮官たち、日本軍の将校たちも英国式のハイティーを楽しんだのかもしれません。
- この想像が単なる夢ではなく現実である証拠が展示されています。若き日のエリザベス女王さまの来館時の写真も、プライベートでご訪問されたアメリカ人首脳(大統領経験者)の署名も残っています。
- 現在の館長の祖父にあたるおじいさまが、村に入植し開拓をすすめ集落を築きはじめたのは今から120年ほど前。いうまでもなく当時はイギリスの植民地でした。目の前のマラッカ川にはワニも生息していたとか。
- 村長として、そしてマラッカのイギリス占領軍行政の高級官僚として地元の発展に活躍したおじいさまが築いたカンポン・モルテン。奥さまと二人でスタートした家族は、現在110名を越える子孫につながっています。
- 2012年追記:入場料代わりの寄付について、ひとり10リンギ要求されることがあるそうです。また、女性の入場者に関して、カラダを触るなどのセクハラ疑惑(複数の読者からの情報)も浮上しています。
- 特にひとり旅の女性は立ち寄るべきでない観光施設となってしまいました。ご訪問の際は、ご注意ください。大変残念なお知らせですが、私設博物館であるため家主本人が自覚し改善されることを祈ります。
マレー民族博物館ヴィラ・セントーサにて