調理したバナナ料理を召し上がれ?
- 戦後の食糧難を経験した世代の方には「バナナ」は、超レアで高級な食材だったそうです。食べるモノも満足にない状況で、甘くて滋養のあるバナナが珍重され、病気を治す特効薬だったこともあるとか・・・
- バナナが日本に輸入されたのは明治36年(1903年)。台湾から貨客船の恒春丸に乗って神戸港に届いたわずか7箱(一箱10.8kg)のバナナが輸入されたのが初上陸の記録とされています。
- 明治・大正時代には庶民にとっては高嶺の花。昭和に入ってもお土産や病気のお見舞いなど特別な食べ物として扱われていたバナナ。平成の現在スーパで安売りされている今ではちょっと考えられない話です。
- さて、一般に「バナナ」と聞けば黄色く熟した皮をむけば白い実が出てくるフルーツのバナナを思い浮かべますがマラッカでは加熱処理される野菜のバナナも少なくありません。
- マレー語でバナナのことを「ピサン」と呼びます。昼下がり道路沿には「ピサン・ゴレン」の屋台が目立ちます。小麦粉を水で溶いた衣をつけカリッと油で揚げる「バナナの天ぷら」はマレーシアではおやつの定番メニューです。
- 揚げバナナとして日本でも認知度の高まっているピサンゴレン、マレー語の綴りはPisang goreng。バナナはナマで食べるフルーツという先入観をすててみると今まで知らなかった美味いB級グルメにたどり着けるんです。
- バナナを「ナマ」で食べるだけじゃなく調理したバナナ料理にもトライしませんか?
マラッカ郊外のパサマラム(夜店)にて