HDR現像で見たままの夕日を再現するテクニック
- 人間の目は、明るいモノを絞り、暗い場所の光は増幅させてくれた像を脳に送る。カメラは指示された露出に併せた写真しか撮れない。カメラの機能を使って明るさの異なる写真を撮って、それぞれのイイとこ取りしてHDR現像したのが本日の写真。
- レンズは35mm換算で300mm、絞りはf/2.8、ISOは100で固定し、ブラケット撮影で露出の異なる3枚の写真を連写する。露出ステップは±1に設定してシャッタースピードはカメラに任せる。結果1/320秒・1/640秒・1/800秒で撮影され記録される。
- 元の撮影データは、仕上げの色とはまったく違う。明るめの写真では、夕日が白く飛んで朱色の空も黄色っぽいが海面は美しい青色。暗い写真には夕日がくっきり写る。朱色に染まる空も鮮やかなのだが、海は暗すぎるのだ。
- 明るさの異なる3枚の写真をパソコンで、HDR(ハイダイナミックレンジ)の微調整で、見たままの色を再現していく。専用のソフト(アプリ)で作業する。色や明るさを調整するレバーを20個ぐらい操作してHDRデータを1枚に現像する。
- この段階で、仕上げの9割は完成。最後の仕上げは、フォトショップというソフトを起動させて、微妙な傾きや、明暗・色彩・コントラスト・輪郭などをレタッチして必要なピクセルに切り取る。この写真サイズは左右が620pixで上下が800pix。
- 撮影に使ったカメラは、オリンパス社のコンデジ、Stylus1。オリジナルの写真データは左右2976pix、上下で3968pixの大きさでサイズは2.33MBなのだが、加工済みのデータは542KBとほぼ1/4の容量にしている。
- この日撮影した写真は349枚。望遠~広角、背景の切り替えには、自分が左右に移動しながら撮りたいシルエットを移動させる。撮影後写真を選んだ後、HDR現像作業と切り出しに最低でも15分程度かかってしまう。なんとも手のかかる夕日の写真でR。
Pantai Eye on Melaka海岸にて