マラッカの中心でメルデカ(独立)を叫ぶ
- 1957年8月31日はマラヤ連邦(現在のマレーシア)が完全独立した日。思いおこせば1511年にポルトガルに侵略されて以来、オランダ・イギリス・日本などの支配から開放された記念すべき日です。
- この1年前の1956年2月20日、マラッカにおいてトゥン・アブドゥル・ラーマン初代首相がマラヤ連邦の独立宣言を行いました。この通りは現在ジャラン・メルデカと名付けられています。
- メルデカとはマレー語で「独立」を意味します。ジャランとは「歩く」とも訳せますが「通り」とか「ストリート」の意味に使います。ジャラン・メルデカとは日本語に訳して「独立記念通り」という意味になります。
- この通りに独立宣言記念館という博物館があり、マレーシア独立の歴史が展示してあります。マラッカ王朝の成立から、植民地時代を経て独立までの歴史的資料が展示してあります。
- 資料によると太平洋戦争が終結し、日本軍は無条件降伏しイギリスにマレーシアを返還しました。日本軍占領返還後、独立の気運が芽ばえ1955年にマレーシアで民主的な総選挙が行われました。
- 選挙ではマレー民族が連合したマレー国民組織党(UMNO)、中華民族(MCA)、インド民族(MIC)が連盟党を組織し圧勝を収めムードは一気に高まり完全独立を加速させメルデカを勝ち取ったとのこと。
- 上の写真は、マラッカでメルデカ(独立)を叫んだ初代首相のパレードを再現したレプリカです。沿道を埋め尽くした市民の熱気が伝わってくる力作です。独立記念館の入り口に展示されています。
マラッカにある独立記念館の一階にて