煮てよし・焼いてよし!国民的大衆魚「イカン・パリッ」
- 海から揚がったばかりの新鮮な魚が並んでいる鮮魚の屋台。よく観察してみると日本の食卓でも見かける種類アジ、スズキ、サワラ、タイなどもいます。エビやイカもとれたてのモノは美味そうです。
- 写真左上に並んでいるのは「エイ」。日本では食用として一般に出回っていないようですが、マレーシアでは大人気。「エイ」は地元で「イカン・パリ」と呼ばれ人気度の高い大衆魚として扱われています。
- マレーシアはご存じの通り多民族国家。異なる宗教や民族が混在しています。宗教上の教えによって食べていいモノ、ダメなモノがあるため、それぞれの民族や宗教別の鮮魚屋台が存在します。
- マナガツオ、サワラ(テンギリ)、タイ(ジェナ)、スズキに似た魚はチャイニーズ(中華系)の魚屋で見かけます。マレー系の魚屋ではナマズ(キャットフィッシュ)が並んでいたり民族ごとの食習慣を反映しています。
- スパイシーな「チリ・クラブ」に調理する大型の爪を持ったマッドクラブ(ドロ蟹)はノン・ハラル。イスラム教徒にとっては禁食品。ワタリガニならOKなのでマレー系鮮魚屋台にはワタリガニしか並んでいないんです。
- さて、今回スポットライトをあてるのは写真左上の「エイ」。宗教的にも民族的にも問題なく、すべての人たちに食される大衆魚なんです。日本ではアルコール臭を敬遠して食べる人が少ないようですが・・・
- ぶつ切りにして「アッサムペダス」(辛く酸味のある汁カレー)に料理したり、切り目を入れてサンバルチリを塗ってバナナの葉に包んで焼き上げる「イカンゴレン」も美味し。タンパクな白身は香辛料と相性バッチリ。
マラッカ郊外、パンタイクンドゥの鮮魚屋台にて