バナナは天に向かって実っていく
- ジッとしていてもにじみ出る汗、年中クソ暑いムシッとした気候。目に入ってくるのは背の高い椰子の葉、季節を問わず咲き誇る草花、そしてバナナの葉っぱ。南国に欠かせない風景だと筆者は思う。
- その昔、滋養に富んだ甘いバナナは日本で貴重品だったらしい。21世紀の現在、食物繊維豊富なバナナはダイエット食品としても注目を集めているし、殺菌作用のある葉は食器にも使われています。
- 四季を問わず、日本のスーパーには包装されたバナナが必ず店頭に鎮座しています。物価上昇の波にも乗らず、昔と変わらぬ、いや過去より安い値段で売られている庶民の味方といえるでしょう。
- ケータイや財布を置き忘れたらまず出てこないし、過剰防衛過ぎるほど鍵をかけまくるマレーシア。お世辞にも治安がイイといえないこの街でバナナの実の成るガーデンには「鍵」はかかっていません。
- いつでも、どこにでもあるのがバナナだから、わざわざ危険を冒して盗もうとする輩がいないのでしょう。言い替えれば、空気や水のようにあたりまえすぎて盗難の危険性さえ消し去っているのかもしれません。
- ご存じの方もいらっしゃるとは思うけど、バナナの実は天に向かって実っていくんです。想像とは真逆に伸びていく姿、重力に挑戦し続けるけなげな姿は逞しさを兼ね備えていると思うんですが・・・
リンボンガンの養鶏場近くにて