胡椒(こしょう) 金と同じ重さで取引されたスパイス
- 大航海時代以前、東南アジアで収穫されたスパイスは陸路と海路のシルクロードでトルコへ集結。地中海を経て西欧諸国へ流通していたので最果ての地スペイン、ポルトガルでは「金」と同等の重さで取引されていたそうです。
- 16世紀に入って、喜望峰を廻ってインドにたどり着く航路を確立したポルトガルの船団は当時「金」と同等の価値を持つスパイスを大量に持ち帰りました。そのスパイスが胡椒(こしょう)なんです。
- 胡椒はコショウ科、コショウ目の熱帯常緑・ツル制植物。ブドウのように房をなして実ります。食欲をそそる香りに加え、強力な殺菌・抗菌効果があり食肉の保存・調理には欠かせないスパイスです。
- 食卓でもお馴染みの黒と白の胡椒、同じ実から作ります。皮付きのまま乾燥させるとブラックペッパー(黒コショウ)、完熟し乾燥させ皮を取り除いたモノがホワイトペッパー(白コショウ)になるのです。
- コショウをはじめとするシナモン・ナツメグ・グローブ・ターメリックなどは冷蔵技術のなかった大航海時代、食肉を保存するため珍重されたそうです。スパイスのために「命がけの航海」に出かけたのもわかる気がします
マチャップにある家庭菜園にて(その1)