ドリンク類のお持ち帰りはビニール袋で・・・漢方涼茶の巻き
- 漢字で「涼茶」と書いて「リャン・テェー」と発音する、飲むとカラダがクールダウンする漢方茶。暑さで弱った身体の疲労回復に良く効く。たっぷり砂糖を添加した甘い味付けとなっている。
- 英語ではHerbal Tea(ハーバル・ティー)と呼ぶ。屋台や漢方薬局の店先で販売されているのだが、お持ち帰りの基本は、写真のようなビニール袋が使われる。
- 初めて見た方は「それ、ナンですの?」と度肝を抜かれるかもしれないが、涼茶に限らず、テタレ(ミルクたっぷりの紅茶)やコピ(いわゆる珈琲)なども、持ち帰りはこのようなビニール袋になる。
- ストローを差し込んで、このまま飲むのが庶民のスタイル。家やオフィスに持ち帰って、コップやマグカップに移して飲むのは、来客を意識した「よそいき」の上品なマナーとなる。
- あなたにもしも、マレーシア人の友達ができたとしよう。相手が、ビニールの袋のままのドリンクを勧めてくれたとしたら、それはあなたを同格の親しい友達として認めてくれたことになるだろう。
- 相手が、コップやマグカップに移し替えてサーブしてくれたならば、あなたはまだ敷居の高い客人扱いされているか、怖がられているもしくは尊敬されていると感じ取るのが妥当だと思う。
- 蛇足だが、この涼茶は甘いハーバルティーだが、反意語にあたる”苦茶”(Bitter Tea)なる漢方薬茶も存在する。コイツは、ハンパなく苦い。苦いのだが「良薬は口に苦し」を想像しながら飲むと、カラダに効き目があるように感じられる。二日酔いを事前に防止する漢方薬ドリンクに似ている。
- この苦茶には、病状に応じて「咳に効く漢方薬粉」とか「熱を下げる漢方薬粉」などを添加して、グビッと飲み干す民間療法が存在する。基本料金は35~50円だが漢方薬を投入した場合、150円程度になる。罰ゲームのようにキビシイ苦さだが、以外によく効く。
- 飲み干したら、薬局の女将がご褒美に甘い涼茶をグラスに注いでくれて「口直しにどうぞ!」と勧めてくれる。その美味さは地獄から天国へ連れて行かれるかの如く美味く感じるのだ。
- 話は、脱線してしまったがマラッカ風の飲み物お持ち帰り容器。慣れると以外に便利なのだが・・・やはり、初めて見る方には衝撃が強すぎただろうか?エコな容器でもある。
マラッカ青雲亭仏教寺院斜向かいにある涼茶屋台にて