コサギ(小鷺)が飛来する汚泥海岸
- 汚泥の浅瀬にはマングローブが自生し、プランクトンや小エビのゆりかごとなり、魚介類を育んできた。しかし、マラッカの中心部では海岸線の埋め立てが進み、汚泥だらけの海岸はほとんど壊滅させられてしまった。
- どこかの海岸から浚渫してきた砂を敷き詰めるビーチは見た目は綺麗なのだが、そこに自然の生態系は存在しない。魚がタマゴを産む藻類も見当たらない。小魚が隠れるためのマングローブの根っこもない。エサとなるべきプランクトンが生息できないのだ。
- 唯一、残されているポルトガル村の汚泥海岸。干潮時にはヘドロ臭を漂わせるのだが、ムツゴロウやハゼ、小さな蟹やエビ、そしてゴカイのようなミミズ類が生活している。そして集まる小魚を狙う鷺(さぎ)も飛来し、ハンティングを楽しむ。
- ネットで調べてみると、コサギ(小鷺、Egretta garzetta)という種類らしい。コサギはくちばしが黒い点が特徴だそうだ。全長61cm 、カラスほどのサイズ。大きめの鳥なので遠くからでも発見しやすい。マラッカの海岸生態系の上部を担う鳥だ。
ポルトガル村の海岸線にて