ニンゲンにとって凶悪だから檻に入れられたワニ
- マレー蘭印紀行を著した金子光晴氏がバトパハの町に滞在していらした頃は、近隣の川に凶悪なワニが跋扈していたそうだ。銃で殺処分しなければ、逆に襲われる危険なヤツだったらしい。
- 「マレーシアの河川にワニがいる」といっても金子光晴氏が滞在されていたのは1930年代、昭和初期の時代。21世紀になった現在では、クロコダイルファームという動物園でおとなしく生息している。
- 体長1.5m~2mの大きなワニ。本気で襲われたら、たぶん負ける。いや、絶対に負けて食べられてしまうと思う。ワニと大きさや外見が似ているオオトカゲはいまでもマラッカ川付近でリアルに見かける。
- オオトカゲは、凶悪なワニと違って人間に危害を加えない。大きな図体をしている割には神経質で、近くで物音がするだけで機敏に逃げて隠れてしまう。とてもシャイな性格をしており、人間を襲ったりしない。
- オオトカゲは、ニンゲンを襲わないから害がないとされ今も人間に身近な場所で自由に暮らしている。しかし、ワニは人間を襲ったりして「凶悪な故」に銃で始末され、かろうじて生き延びた末裔は動物園で暮らしている。
二度と行くつもりはないクロコダイルファームにて