中国茶の名人が売っているグッズのお店 |
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写真右のラオパン。(ラオパンとは老板と漢字で書く。意味はお店のオーナー。)名前は「ア・キッ」と呼ばれている。マレーシアン・チャイニーズなのだが、彼の年代からすると中国から渡航してきた3代目か4代目。 |
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その昔、日本からブラジルやハワイに移民した日系家族を例に説明しよう。3代目ぐらいになると日本の習慣や母国語の日本語より定住している土地の言語や生活習慣が身に付いてしまう。 |
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マレーシアに移民してきた中華系民族も同じ。世代が3代も経るとマレーシアの華人として生活習慣が変化してしまう。だから、中華系民族だからといって、マレーシアの華人が中国茶を飲む習慣はない。 |
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さて、写真右のア・キッ氏は、独学で中国茶を学びマラッカでは中国茶の名人として有名な茶人である。ジョンカーストリートの入り口を右に折れてジャラン・ハン・ジェバットの右側3軒目が彼のショップだ。 |
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もちろん、中国茶は彼の本業ではない。彼のお店は手作りのミニチュア楽器や、マラッカの名産品をモチーフにしたお土産グッズを商っている。良心的な価格で経営しているので儲けはそこそこしかないハズ。 |
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店内左奥のスタッフルームには彼の自慢の茶器コレクションがズラリと並んでいる。独学で中国茶をマスターしたとは思えない流暢な作法でお茶を振る舞ってくれる。筆者もご馳走になるが香り高く美味い。 |
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ご存じの方も多いと思うが、中国茶でも良品の茶葉は安くない。普通のウーロン茶は安いけど、香り高い黒烏龍茶や高山茶など高価なモノも少なくない。彼が最近凝っているのはプアール茶。 |
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プアール茶のなかでも長い間寝かせた年代物の古い茶は、ブームを呼んでいる。彼らの祖先がマラッカに移民してきた当時のお茶などは100グラムで1万円を超すモノもざらにあるらしい。 |
ジョンカーストリートにて |