コレだけ面白いステージがなぜ見物無料なのか? |
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コレだけ面白いステージを見るのに入場料もいらないし、見学チケットもいらない無料なのにはワケがある。写真をよく見て欲しい。師傳が痛みに顔をゆがめて、なにやら液体をブッかけている。 |
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液体の正体は師傳が独自に調合した「薬油」なる万能薬。薬の説明は別に機会に説明するが、このシーンこそ師傳が身を削ってパフォーマンスを演ずる舞台を見学無料で公開しているワケが隠されている。 |
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たとえば前述の「炎を口から噴き出す」舞台では、クライマックスの直後師傳は観客の前で炎が顔を直撃し重度のヤケドを負った演技をする。弟子が駆け付け「薬油」をかけるとすぐ治るオチがある。 |
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また、前述の「猛獣を黙らせるムチ」を使う舞台では、同じくクライマックスの前後に自分で操るムチが師傳自身の目を打ってしまうアクシデントが絡む。同じく「薬油」で完治して舞台に復帰する。 |
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つまり、師傳は限界ギリギリのカラダを張った舞台で自作自演のアクシデントを観客の前でわざと披露する。深刻なケガを負ってしまった本人は「薬油」でキズを瞬時に完治させる大道芸なのでR。 |
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日本に古くから伝わる「ガマの油売り」のような自作自演の大道芸なのだが、次章で紹介する芸は正真正銘ホンモノの武道家にしかできないシビアな芸。カラダを張った師傳の舞台はまだ続く。 |
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2014年12月追記 椰子の実割り名人こと「何英輝」(ホー・エングィ)氏は、加齢による体力の限界を感じ、ご自身の意志で大道芸人を引退されました。師傳!長い間お疲れさまでした。 |
ジョンカーストリートにて |