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愛煙家への警告 国境を越える時の注意事項!

写真提供:Junjunさん

愛煙家への警告 国境を越える時の注意事項!

あなたがもしも愛煙家ならば絶対に知っておいていただきたいことがあります。

シンガポールには、高額なタバコ税が課せられており、海外旅行者であっても免税がありません。厳密に言えば、タバコ1本から課税対象とされています。マレーシアでも近年、国民の健康を守るため政府が禁煙を奨励し20本入りのタバコが一箱400円程度ですが、シンガポールのタバコは一箱800円です。

シンガポール滞在中に、タバコのポイ捨ては罰金と身柄拘束を含む処罰があると聞いた方もいらっしゃると思いますが、法律によって禁煙を定めた場所で喫煙すると、たいへん怖ろしい結果が待ち受けています。

また、シンガポールで販売されているタバコには1本ずつ、フィルターのすぐ下にSDPCというマークが印刷されています。うっかりミスでタバコの課税申告を怠って持ち込んだタバコを吸っていて、万が一、SDPCマークの抜き打ち検査があれば罰則対象となります。罰金は一箱に付き500シンガポールドル。

【SDPC】とは、Singapore Duty Paid Cigarettes の頭文字で納税済みのタバコを証明するマークです。日本から持ち込んで、税関で申告したタバコにはSDPCマークがついていません。もしも、シンガポール国内で係官に違反を指摘されたら、通関時の納税レシートを提示することで免れます。

さて、本題です。マレーシアの法律では海外からの外国人旅行者には1カートン(20本入りタバコなら10箱)タバコの免税特典があります。この免税特典で持ち込んだ日本製のタバコを所持したまま、シンガポールへ入国するときの注意点です。

もったいないけどタバコを処分しておきましょう

タバコを2箱以上所持しているならばゴミ箱に捨てるか、マレーシア側を出国する前にイミグレーション(出入国管理官)または通関の税関職員にでもプレゼントしてあげてください。なぜなら、シンガポールではタバコの免税が1本も認められていないからです。

なぜ2箱かというと、封を開けたタバコはシンガポール入国の際目をつぶっていただけます。そして、もうひと箱の新品パッケージは許容範囲と見逃してもらえることが多いからです。念のためグリーン・レーン(免税)を通過する前に係官にタバコを見せて判断を仰いでください。税関申告ゲートを通過したあとに見つかるのと、事前に自己申告で見せるのとでは大きく結果が異なります。

封を開けたタバコと、新品のタバコ2箱までなら85%以上の確率で「行け行け」と見逃してくれます(筆者の過去の経験)が、係官によっては「あっちへ行け」と課税側のレッドレーンへ誘導しますのでその時はタバコの課税を支払ってください。2011年現在一箱に対して7.5シンガポールドル(約500円)課税されます。

シンガポールのタバコは1本から課税で、免税は認められない!という法律についてサイト上には諸説ありますが、筆者はこのルートを頻繁に利用しており、吸いかけ(封の開いたタバコ)と、新品のタバコを持ってレッドレーン(課税対象)の係官に必ず提示しています。

これまで30回以上の経験を持ちますが、係官は「それだけならグリーン・レーンでレントゲン検査を受けない際」と誘導してくれます。結果として、吸いかけのタバコ一箱と新品のタバコを税関職員立ち会いの下、持ち込みを認めてもらっていることになります。だから100%安全とはいえませんが例外はあるようです。

シンガポールのカスタムチェック(通関検査)は世界最新方法?

もしも、シンガポールのタバコの課税を知っていて、見つかることはない!となめていたら大変怖い結果が待っています。シンガポールはアジア最先端の最新技術の見本市のようなシステム国家なので免税のグリーンレーンを通過する際手荷物X線(レントゲン透視)で手荷物検査を受けるとすぐに摘発されます。

タバコの内箱にはアルミホイルや銀紙などの金属が加工された紙を使っているのでレントゲンではバレバレ。「だったら、ポケットに入れときゃいいじゃん」と簡単に考えてはいけません。金属探知器のゲートでチャイムが連呼し係官が「ポケットのモノをココに出してちょうだい!」と言われた時点でアウトです!

正直に申告すれば、一箱500円の課税。黙って知らんぷりしてレントゲン検査でばれたら、初犯の場合一箱200シンガポールドル(1万3000円)プラス、本来の課税7.5シンガポールドルの罰則です。もしも1カートン持ってたら13万5000円が最低の罰金となります。

係官が悪質と判断した場合は身柄を拘束され、収監されることもあります。ちなみに、シンガポールの入国・通関エリアにはマシンガンを持った兵隊のような武装をした係官がいるため、逃げようとしたら発砲されるのは当然な保安行為であります。無謀な行動は慎んで下さい。

筆者の苦い思い出 タバコ密輸未遂事件レポート

ちなみに、筆者はシンガポールへ頻繁に出入りしますが過去にタバコの不法所持を関税係員に見破られ罰則金を課せられたことがあります。1998年のことでした。

自家用車(レンタカー)でマラッカからシンガポールへ向かう途中のことでした。シンガポール側の入国審査後、税関にて「トランクを開けろ」と命ぜられ、カバンの中に入れていたタバコ5箱を発見されてしまいました。

係官が、「車をココに止めてあなたは取調室へ付いてきなさい」と摘発押収済みのタバコを持って先導。初犯であったこと、タバコの量が大量ではなかったことから逮捕はされませんでしたが、ひと箱につき100シンガポールドル合計500シンガポールドル(日本円で当時約3万5000円)支払ってタバコをもらい受けてきました。

「知らなかった」とか「タバコの免税があると思っていた」とか「二度としないから見逃してほしい」と懇願しましたが係官は『私たちは、タバコの免税がないことを入国前に告知している。それを知らなかったのは君の手落ちだ!』とロボコップのように頑として許してはくれませんでした。

ちなみに、お説教も含め2時間近く拘束されました。金も時間も無駄にした苦い経験を持つ筆者が言うことですから愛煙家の皆さんはホントにお気をつけてください。

タバコのポイ捨て厳禁(現金?)国家

話は変わりますが、マレーシアではポイ・ポイと街のあちこちでタバコのポイ捨てを見かけますがマレーシアでも運が悪ければ捕まって罰金を払わねばなりません。

その昔、マラッカの長距離バス・ステーションで私のごく親しい友人(シンガポール国籍)がポイ捨てしたときに警官に見つかり違反切符を切られ罰金40リンギットを支払いました。

このシンガポールの友人は、「過去にシンガポールでポイ捨てしたことがない。罰金を払うのが嫌だからネ。」とつぶやきました。それは違うだろうと私は思います。

「法律を違反し逮捕・起訴されるのが嫌だからとか罰金を払うのが嫌だから」という理由で吸い殻を灰皿に捨てるのではなく、街を清潔にするため決められた場所にゴミを捨てるのがあたりまえのことだから吸い殻を灰皿に捨てるのが正しいような気がします。自分の家の中なら逮捕されることも、罰金を払うこともないはずなのに部屋の畳の上にタバコをポイ捨てする喫煙者は滅多にいないはずです。

愛煙家の方には国や地域を問わず、法律違反や罰金が課せられないとしてもルールを守って美味しく喫煙していただきたいモノです。吸い殻は灰皿へ!

追記ですが、2011年6月より、マラッカのヘリテイジエリア(世界遺産指定地域)での路上喫煙が禁止されました。ジョンカーストリートの夜店でも深夜0時頃までポリスが喫煙者にペナルティを与える、本気の取り締まりを行っています。愛煙家の方は喫煙可能なエリアで、ルールを守って喫煙して下さい。

愛煙家の方は喫煙可能なエリアで、ルールを守って喫煙して下さい。